「ベルリンの英雄」孫基禎(ソン・ギジョン)翁(90)が、肺炎で入院治療を受けている。ベルリンオリンピックのマラソン金メダリスト、孫基禎翁は最近、突然、肺炎症状を起こし、11日三星(サムスン)ソウル病院に入院し治療を受けていることが、19日分かった。
孫翁の娘、ムンヨン氏は「父は肺炎が悪化して入院したが、今は良くなった。しかし、まだ安心できる段階ではないため、引き続き入院治療を受けなければならない」と話した。ムンヨン氏はまた、「高齢のため時々入院治療を受けている。最近は食事も不規則だ。良く食べる時もあり、まったく食べない時もある。午前は正気でいても、午後には人の区別もできない場合が多い」と心配している。
主治医の許(ホ)ウソン腎臓内科教授は、「腎不全症と動脈硬化からきた合併症のため発病した肺炎だ。入院当時、食事が取れなくて、気力が大分弱った状態だった。今も肺炎の症状を少し見せてはいるが、食事量も多くなり、気力も回復している。腎臓の機能も元通りに戻った。ただ、病室に長く横になっていれば、とこずれができやすいため、リハビリ治療も並行している」と述べた。
李衍澤(イ・ヨンテク)大韓体育会会長は、19日午後、三星ソウル病院を訪れ、孫翁の快癒を祈りつつ、金一封を贈った。
梁鍾久 yjongk@donga.com