27日、KBS対する国会文化観光委の国政監査で、大統領選挙の報道やKBS第2テレビの民営化推進などが取り上げられた。
野党ハンナラ党の高興吉(コ・フンギル)議員は、「最近KBSの本部長クラスの幹部が、周辺幹部らに『今回の大統領選では、盧某候補が当選する。だから動揺せずに職員を徹底して取り締まれ』と言った。これは党幹部が党員に対して精神教育するようなものであり、今回の大統領選で、KBSの公正報道は期待できない」と述べた。
ハンナラ党の鄭柄國(チョン・ビョングク)議員も、「KBSの時事番組である『追跡60分』が、5月に政権の中心的人物らがかかわった盆唐『パークビュー』事件を報じたことで、10月の番組改正で同番組を廃止させようとしたが流れた。政権に忠誠であろうとする幹部らの意志が反映した試みだ」と追求した。
与党民主党の趙培淑(チョ・べスク)議員は、「『兵風』と関連してKBSは、ハンナラ党議員らの検察抗議訪問などの海外トピックスレベルのニュースを1、2カット扱っただけだ。KBSが権力の顔色をうかがっているのではないか」と述べた。
このほかにも、公営放送を標ぼうするKBS第2テレビが、公営性が低いうえ商業化していることから、速やかに民営化されなければならないという指摘も出された。
ハンナラ党の申栄均(シン・エイギュン)議員は、「2001年KBSの『経営評価報告書』によると、KBS第2テレビの公営性指数(PS1)は、MBC(68.9)、SBS(68.25)より低い67.95となった。このような状況なら、KBS第2テレビは民営化すべきだ」と主張した。民主党の鄭東采(チョン・ドンチェ)、金成鎬(キム・ソンホ)議員もこの問題を取り上げ、「KBS第2テレビの民営化への強い主張が提起されている」と述べた。
高興吉議員は「放送協会は、韓日ワールドカップ(W杯)の試合のうち、韓国戦だけ放送3社が共同中継し、ほかは順次中継することを提案したが、KBSだけが強く反対した。W杯の中継放送の電波浪費を主導したKBSは、第2テレビを民営化すべきだ」と主張した。
これに対し、朴權相(パク・クォンサン)KBS社長は「KBSの公営性が低いという主張は受け入れられない」と述べた。
李承憲 ddr@donga.com