休暇と学校の休みで海外旅行が大幅に増えたことから、8月の旅行収支が過去最大規模の赤字となった。
27日、韓国銀行が発表した「8月の国際収支動向」によると、8月の旅行収支は4億5990万ドルの赤字で、7月(4億900万ドル赤字)に続いて再び月別過去最大の赤字を更新した。
韓国人が海外で消費した旅行経費は9億4490万ドルだったが、外国人が韓国で使った経費は半分の4億8500万ドルに止まった。
8月の海外出国者数も77万3908人で、月別では史上最多を記録した。
その結果、8月末までの今年の旅行収支赤字は25億770万ドルで、すでに昨年の年間赤字(12億9290万ドル)の2倍となった。
とくに早期留学ブームが響き、海外留学と研修費用も8月末までに昨年同期比81.6%増の9億5340万ドルが使われ、昨年の年間規模(6億9800万ドル)を上回った。
旅行収支の赤字が増えた上に、コンサルティング費やロイヤリティーの支払いが大きく増加し、サービス収支は10億3200万ドルの赤字となり、やはり過去最大規模を更新した。
一方、8月の商品収支は、輸出が増えた半面、輸入が多少減り、7月より1億2000万ドル多い10億1100万ドルの黒字を出した。
このため8月の経常収支は1億5090万ドルの黒字だった。今年8月末までの経常収支の黒字額は、昨年同期比46.8%減の36億3390万ドルとなった。
韓国銀行の趙成種(チョ・ソンジョン)経済統計局長は「9月に入ってから輸出が好調を見せており、休暇シーズンが終わり旅行収支も改善されることが予想され、経常収支の黒字幅はさらに増えるだろう」との見通しを述べた。
金相哲 sckim007@donga.com