マイクロソフト(MS)が10月1日に発表する『ウィンドウズメディアプレーヤー9』で、関連業界の地殻変動が予想される。
▲ウィンドウズ・メディアプレーヤーとは〓インターネットで映画や音楽を鑑賞できるソフトウェア。ポータルサイトなどサービス提供会社が放送局のように映画や音楽をインターネットで流し(ストリーミング)、ネット利用者がPCでこれを鑑賞できるようにしたプログラムだ。
ウィンドウズ・メディアプレーヤーは、国内市場の90%を占めているが、厳密にいうと、「韓国型」ではなかった。超高速インターネットが韓国のように普及していない米国を基準に遅いデータ電送速度で作動するように制作し、これまで使用者は名刺ケースのような小さな画面と頻繁に切れる現象で不満が大きかった。
しかし、メディアプレーヤー9はこのような短所を克服したうえ、オンラインでDVDのような形式のマルチメディアを鑑賞でき、多様な特殊技能を提供、インターネット文化に大きな変化をもたらすものとみられる。
▲最高の音響に映画まで〓DVDの画質と音質に近い再生機能。 モニターいっぱいの鮮明な劇場型ワイドスクリーンと、ドルビーデジタル5.1サラウンドサウンドをインターネットで鑑賞できる。すなわち、PCに連結した低音再生転用スピーカー「ウーパー」を前に置き、四方にスピーカーを4つ設置すれば、映画館で映画を見るのと同じ音響効果を味わえる。
データの一部をあらかじめ小型高速記憶装置(キャシー)で受けてから流すため、多い量のデータが速く伝えられるような効果を出す。DVEの映画をPCに移すこともできる。このほか、歌謡曲やポップスなどの音楽をCDにコピーし、メディアプレーヤーに保存すれば、インターネットを検索、自動的に該当音楽のCD表紙と歌手、詩などを貼り付ける機能もある。
▲リビングの文化も変わる〓メディアプレーヤー9を利用した映画鑑賞サービスを準備中のハナポスドットコム(www.hanafos.com)ポータル事業本部アン・ジンヒョック課長は、「インターネット映画とビデオDVDの区分が消える」という見通しを述べた。
メディアプレーヤー9は、PCだけでなくリビングの文化も変えると予想される。MSが開発した高画質テレビ用運営体制「ウィンドウズXPメディアセンター」は、テレビ上で、オンラインを利用し、映画と音楽をホームシアター水準にして鑑賞でき、インターネットサーフィンもできるように設計された。
「…メディアセンター」を設置したセットトップボックスをテレビに取り付けると、DVDプレーヤーが事実上必要なくなる。セットトップボックスは、三星(サムスン)電子とヒューレットパッカード(HP)で12月発表する予定だ。
業界ではメディアプレーヤー9によってPCアップグレードブームが起きるとみている。MPEG-2形式の映画を数本保存するためには、100GBに近い大容量のハードディスクが必要で、高画質とドルビーデジタルサウンドを楽むには、最新のグラフィックカードとサウンドカードが必要だからだ。
メディアプレーヤー9は、www.microsoft.com/windowsmedia/downloadでダウンロードでき、早ければ10月末にポータル企業らがメディアプレーヤー9専用のサービスを開始すれば、高画質映画が鑑賞できる。
羅成鎏 cpu@donga.com