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「本当に門が開かれるか」中国・北朝鮮国境に外国人殺到

「本当に門が開かれるか」中国・北朝鮮国境に外国人殺到

Posted September. 29, 2002 22:58,   

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中国遼寧省丹東と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の新義州(シンウィジュ)をつなぐ中朝友誼橋が、楊斌(ヤンビン)新義州経済特別区行政長官のことばどおり、果たして30日に外国人に査証免除で開放されるだろうか。

新義州特区をのぞむ丹東税関近隣の中連ホテルは、29日朝から観光客や記者たちが押し寄せている。みな楊長官のことばどおり、橋が開かれれば新義州を訪れようと待っている人々だ。彼らは29日午前「30日の入国は不可能」という外信の報道が伝えられると落胆した表情であったが、それでも期待を捨てずに29日一日中、橋が開かれるのを待った。

▲楊長官、北朝鮮・中国と「ギクシャク」〓何よりも中国側の反応が否定的だ。遼寧省丹東の公安当局者らは「北朝鮮の方針はどうであれ、外国人は査証なしに新義州には行けない。査証免除協定の締結などが先行しなければならない」と述べた。

丹東の国営旅行社の海外部業務主任の趙曉光氏は「2日間に韓国人と日本人から問い合せの電話が100本あまりかかってきたが、外国人はまだ不可能というのが会社の方針だ」と語った。

中国の韓国大使館側も「中国の公務員も、新義州査証免除について、まだ方針がたっていない。彼らは、楊長官はよくわからない人物だと言った」と伝えた。

楊長官も、中国との事前協議がなかったという点を認めている。楊長官のスポークスマンである瀋陽欧亜広報室の周翔主任は「楊会長が27日にこの問題を突発的に言ったため、私たちもこれを研究中だ」と吐露した。

中国当局は、日本人に限り平壌(ピョンヤン)を訪れる4日間の旅行を許可しているが、新義州への旅行は許可していない。

また北朝鮮を幾度か出入りしている中国朝鮮族のC氏は「楊長官の発言後、北朝鮮の対外経済協力推進委員会の金ヨンスル委員長の側近から『なんてことを言うのか』という話を聞いた」と伝えた。

何の準備もできていない状況で、楊長官が北朝鮮と約束した水準を超えて「オーバーアクション」したためだという。

同氏によると、新義州特区指定は、欧州で17年間勤めたキム・ヨンスル対外経済協力委員長が強力に推進して達成させたもので、昨年夏に瀋陽で事実上決定されたという。

北朝鮮側は、北京に本社を置く建設業中心の富利集団と新義州特区の開発問題を深く協議したが、富利集団側が北朝鮮の「信頼性」に疑問を提起して放棄したため、楊長官に渡ったという。

楊長官は、これを達成させるために、北朝鮮側に3000万ドルを渡したとという話も流れ出ている。

▲信頼性の危機〓「30日から査証免除出入りが可能」という楊長官の発言が守られない場合、楊長官はもとより北朝鮮も深刻な打撃を受けることになると、中国現地の関係者らはみている。

丹東で会ったある日本人記者は「楊長官が最初にした発言がうそになっては、特区の今後が心もとない」と述べた。

これについて中国社会科学院のある教授は「初めての開放のため不十分な点が多く、楊長官もすべてを思いどおりに進めようとするので、まだ洗練されずにハプニングが起きる。初めての実験であるだけに、今後も少なからぬ事件が伴なうだろう」と指摘した。



yshwang@donga.com ljhzip@donga.com