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日本から北への拉致8人は自殺や事故などで死亡、生存者5人と面会

日本から北への拉致8人は自殺や事故などで死亡、生存者5人と面会

Posted October. 02, 2002 22:31,   

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朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を訪れ1日に帰国した日本政府の拉致調査団は、拉致の被害者8人が、交通事故、ガス中毒、自殺、肝硬変などで死亡したと北朝鮮側から通告を受けたと、2日発表した。

調査団はまた生存者5人全員と面会し、いずれも家族との早期面会を希望しているが、帰国については慎重な姿勢を示したと明らかにした。

調査団は、北朝鮮側から8人の死亡状況についての説明を聞き、全員の死亡証明書を受けとったが、7人の墓地が95年の水害で流され、死亡を立証する物的証拠は確保できなかったと述べた。北朝鮮はまた、工作員教育に利用するために8人を拉致し、5人は本人同意のもとで北朝鮮に連れてきたとし、98年に拉致責任者2人に死刑と懲役15年の処罰をくだしたと説明したという。

小泉純一郎首相は「北朝鮮側は(政府拉致調査団の)第1陣の調査に対して誠意を示したようだ。米朝国交正常化交渉を予定どおり10月中に再開する」と明らかにした。

▲死亡経緯〓北朝鮮側の説明によると、77年に13歳で拉致された横田めぐみさんはうつ病で自殺し、大韓航空(KAL)858便爆破事件の主犯金賢姫(キム・ヒョンヒ)に日本語を教えた「李恩恵(イ・ウンへ)」で知られる田口八重子さんは交通事故で、彼女と結婚した原敕晁さんは肝硬変で死亡した。83年と84年に、ヨーロッパ留学中にそれぞれ拉致されて北朝鮮で結婚した有本恵子さんと石岡享さんの夫婦は、ガス中毒で死亡した。

このほか、市川修一さんは79年に海水浴場で水死し、増本るみこさんは心臓病で、松木薫さんは交通事故で死亡した。

▲生存者の近況〓当初、拉致被害者名簿に含まれていなかったが、北朝鮮側が追加で明らかにした曽我ひとみさんは、80年に北朝鮮に来た米軍兵士と結婚して2人の娘の母となった。しかし一緒に失踪した母親の安否は確認されなかった。78年に拉致された地村保志さんと浜本富貴恵さんは79年に結婚し、娘1人と息子2人がいる。蓮池薫さんは、奧土祐木子さんと結婚して平壌(ピョンヤン)で暮らしている。地村さんと蓮池さんは現在、社会科学院民俗研究所資料室の翻訳要員をしている。

これに対して拉致被害者家族連絡会は「洪水で墓地が流されたなど、調査内容に不自然な点が多く、そのまま信じることができない。生存者が帰国について自由に言えたかどうかも疑問だ」と話している。



李英伊 yes202@donga.com