仲間からライバルへ!
万里の長城を乗り越え、20年ぶりに韓国男子バスケットボールの念願を果たした「アジア最強のツインタワー」ソ・ジャンフン(2m7・三星サンダーズ)と金ジュソン(2m5・TGエキサス)。世界最高の高さを誇る李ミョンフン(2m35・北朝鮮)と今年の米プロバスケットボール(NBA)の新人ドラフト1位の指名者、ヤオミン(2m26・中国)も、彼らの前では微々たる存在のように見えた。
釜山アジア大会の輝かしい成果の一つとされる男子バスケットボールの中国撃破は、米有力紙USA TODAYが「NBAドリームチームが世界バスケットボール選手権の8強入りに失敗したことよりも、衝撃的なこと」と報じるほどだ。インターネットポータルサイト、NHNがネチズンを対象に実施した世論調査でも何と52.9%が、男子プロバスケットボールの決勝戦を釜山アジア大会のハイライトに選んだ。
奇跡を成し遂げた両主人公が今や、新しいデビューを準備している。26日開幕する2002—2003アニコール・プロバスケットボールがまさにその舞台。
金は今年のドラフトで指名1位となった特急新人。今年で7回目のプロシーズンを迎えるソ・ジャンフンもベテラン新人だ。史上最高の年俸(4億3100万ウォン)で三星に入団した後、初めて出場する大会だからだ。
ソ・ジャンフンは今回の釜山アジア大会で「ベテラン新人」としての決意をはっきりと示した。転がるボールを取りにコートに体を投げ出す姿や、リバウンドの後、全力疾走してハーフラインを超える姿などは、以前には見られなかった場面だった。それだけ心機一転していることを示している。絶頂期に達している実力とヤオミンに押されないほどのパワー。ここに闘志まで加われば、今シーズンはソ・ジャンフンの技量を思う存分発揮できるシーズンになれる。
金はソ・ジャンフンをけん制できる唯一の国内選手。スピードと正確なシュートはかえってソ・ジャンフンをしのぐ。ヤオミンは「去年の東アジア大会の時よりも金の実力がはるかに伸びた」と評価した。
彼らの「予告された対決」はバスケットボール関係者にとって焦眉の関心事となっている。金ジン代表チーム監督(東洋オリオンズ監督)は「守備一つでみれば、ジャンフンはセンターで、金はパワーポイントのポジションでもっとも強い。攻撃力ではまだジャンフンが一枚上だ」と評価した。
金尙浩 hyangsan@donga.com