今年に入って、日本に対する貿易逆潮現象が深刻化し、対日貿易収支の赤字幅が1997年の通貨危機以降、最大値を記録する見通しだ。
今年1〜8月の対日貿易赤字は89億999万ドルで、昨年同期の63億6025万ドルより40.8%増加したと、韓国貿易協会が16日発表した。
こうした赤字幅は通貨危機が発生した97年1−8月の91億9026万ドルの赤字を出した後、5年ぶりの最大規模だ。こうした傾向が続けば、年末までに130〜135億ドルの赤字が予想され、年間で97年の131億3595万ドルの赤字水準に迫るか上回ることが確実視されると、貿易協会は分析した。
対日貿易の赤字幅が広がるのは、日本の景気後退によって、日本向けの輸出が相対的に落ち込んでいるためと分析される。今年1〜8月の間、日本からの輸入は186億3120万ドルで、昨年同期に比べ4.4%増加した反面、輸出は97億2120万ドルとむしろ15.3%減少した。昨年同期比で対日輸出が大幅に減った品目は、鉄鋼(35%)、コンピューター(26.2%)、半導体(15.3%)などだ。
このほか、中国の対日輸出の増加も韓国の貿易赤字を拡大させている主な原因として指摘されている。中国は99年以降、電子、機械、衣類を中心に、年平均10%台の対日輸出の伸び率を示している。
貿易協会の金グクス動向分析チーム長は、「今年1〜8月、日本の輸入全体が5.1%減ったことを考慮すれば、韓国の対日輸出の減少幅が相対的に高かった。韓国は資本財を日本から輸入する割合が高いため、国内の景気が上向けば、貿易赤字幅はさらに広がる」と述べた。
鄭美京 mickey@donga.com