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W杯有功者選定で「幹部公務員」と政府指針…下級公務員・市民は反発

W杯有功者選定で「幹部公務員」と政府指針…下級公務員・市民は反発

Posted October. 16, 2002 22:48,   

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「ワールドカップ(W杯)大会が成功したのが、幹部公務員たちだけの手柄だと言うんですか」

行政自治部(行自部)と文化観光部(文化部)が、6月に開催されたW杯の功労者たちへの勲章・褒章と表彰状の受賞者を選定するなかで、対象者を幹部公務員に限定し、ボランティア組織と下級公務員たちの反発をかっている。

行自部は最近「W杯有功者選定指針」を各地方自治体に通達し、W杯開催10都市の中でソウルは70人、釜山(プサン)など6つの広域市は30人ずつ、全州など3基礎自治体は27人ずつなど、計331人を選定し、非開催都市は2人ずつの勲章・褒章受賞者を選定するよう通達した。

選定基準は、△勲章の場合、公務員経歴15年以上でW杯関連業務に3年以上勤めた4級以上の公務員△褒章は、公務員経歴10年以上でW杯関連業務2年以上の5級以上の公務員△大統領表彰と首相表彰は、公務員経歴5年以上でW杯関連業務1年以上の6級以上の公務員と規定している。

この指針には「その他、大会準備と運営に多大な功績がある者」も褒賞受賞者に選定できるようにし、ボランティア組織と下級公務員にも門戸を開放してはいるものの、選定基準も明示せずに形式的な言及に止まっており、実際の選定対象に入れ難くなっている、と指摘されている。

このため蔚山(ウルサン)市の場合、行自部の指針通り、幹部公務員を中心に受賞候補を選定し、18日までに行自部に名簿を提出する方針を固めるなど、大部分の自治体が幹部公務員を受賞者に選んでいることが分かった。

行自部は、自治体から提出された名簿を今月末までにまとめ、W杯主管省庁の文化部に送ることにしており、さらに文化部は閣議審議を経て来月初めに授賞を行う計画だ。

行自部と自治体職場協議会のホームページには、このような行自部の指針に対して抗議する内容の書き込みが増えてきた。

「ワールドカップ」というIDのネット利用者は、15日に行自部のホームページに「ボランティアたちと共にW杯を成功させるために現場で一生懸命にあたった下級公務員が有功者候補から除かれているのは間違いだ」と指摘した。

W杯で、競技場清掃のボランティアをした金某氏(22・女・大学3年・蔚山南区新井洞)は「W杯が盛況に終わることができたのは、全国民の積極的な参加と献身があったからだ。賞をもらうためにボランティア活動をしたわけではないけど、幹部公務員たちにだけ賞を与えるという話を聞いて不快な気持ちがした」と話した。

これに対して、行自部関係者は「叙勲法にもとづいて褒賞者の選定基準をまとめたが、取り立てて功労がある市民や職位の低い公務員でも、受賞者に選定できるということを各自治体に周知させた」と明らかにした。

さらに「今回の褒賞受賞対象から除外されたが、W杯の成功に大きな功労があったボランティア組織と下級公務員たちには、長官賞と市長賞を別枠で授与する方針だ」と話した。



jrjung@donga.com