全羅南道霊光郡(チョルラナムド・ヨングァングン)と珍島郡(チンドグン)、全羅北道高敞郡 (チョルラブクト・コチャングン)の3郡が、原子力発電所から出る放射性廃棄物の埋め立て・貯蔵施設の立地候補に決まった(本紙19日付A31面)ことを受け、地元住民が強く反発している。
さらに、自治体や議会も反対の意を表明しており、最終決定までには難航が予想される。3郡の核廃棄物施設反対対策委員会と住民約100人は、21日、韓国電力の子会社のソウル韓国水力原子力(韓水原)を訪れ、正式に抗議することにした。候補地選定の結果を公表し、全羅道への核廃棄物施設の建設計画を全面的に撤回するよう求める方針だ。
3郡の核廃棄物施設反対対策委員会と、光州全南環境運動連合をはじめとする光州(クァンジュ)・全羅道の20の環境市民団体からなる全羅道核廃棄物施設反対対策委員会も近く対策会議を開き、ソウルでデモを行い、地域別に大規模な集会を開くなど、今後の活動について話し合うことにした。
これに先立ち、霊光郡議会は放射性廃棄物施設の建設を反対する決議文を発表し、「約20年前に商業運転を始めた霊光原発が、住民の不信を解消するどころか、さらに増大させている。廃棄物施設の候補地の選定は、国民誰もが納得できる研究調査の結果にもとづくべきだ」と主張した。また、珍島郡と郡議会も住民の要求を受けて、11月中に核関連施設を全面的に拒否する「非核宣言」を発表する。
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