野党ハンナラ党の李会昌(イ・フェチャン)大統領候補の長男、正淵(ジョンヨン)氏の兵役不正免除疑惑を捜査中のソウル地検特捜1部は、金大業(キム・デオプ)氏の兵役不正の主張は「信ぴょう性がない」という結論をくだし、25日に最終捜査結果を発表する予定だ。
25日に検察は、△正淵氏の兵籍記録表の偽変造△97年の隠ぺい対策会議△李候補の夫人、韓仁玉(ハン・インオク)氏の兵役免除の請託と金品提供などの疑惑を立証する証拠がないという捜査結果とその経緯を説明する。
検察は、金大業氏の捜査官詐称と関係者に対する名誉き損容疑などの裏づけ捜査を行ない、刑事処罰を課すかどうか決定する方針だ。
検察は24日、元国軍首都病院副士官の金ドスル氏(55、米国滞在中)を同事件ではなく別件の兵役不正容疑で立件し、近く米国に捜査協力を求める方針を明らかにした。
検察は、金ドスル氏が、検察で取り調べを受けた金吉夫(キム・ギルブ)元兵務庁長の秘書朴某氏とともに、3件の兵役違法免除のあっせんに介入、金品を受けとっていた容疑をつかんだという。
検察は、97年当時、金庁長と余春旭(ヨ・チョンウク)兵務庁徴募局長が、ハンナラ党の高興吉(コ・フンギル)、黄祐呂(ファン・リョ)議員らとソウルHホテルで会っていたことや、ハンナラ党の鄭亨根(チョン・ヒョングン)、朴世煥(パク・セファン)議員も金庁長の事務室を訪れたという事実を確認したが、正淵氏の兵役不正隠ぺい対策会議とは関係がないという結論をくだしたと明らかにした。
検察関係者は「金元庁長が、高議員らとホテルで会ったのは、正淵氏の兵籍表の公開前に同意を得る過程だった。金前庁長の秘書朴氏らが言う対策会議は、兵務庁内部の局室長らの会議のことだ」と伝えた。
一方、与党民主党の李相洙(イ・サンス)、辛基南(シン・ギナム)、宋永吉(ソン・ヨンギル)議員ら6人は、24日午後、検察庁を訪れ、李明載(イ・ミョンジェ)検察総長に対して、検察が「兵風捜査」を容疑なしで終結させることに抗議し、厳正な捜査を求めた。
これに対して李総長は「捜査の進行状況については言えず、聞いたことを捜査チームにそのとおりに伝える」と答えた。
丁偉用 李相錄 viyonz@donga.com myzodan@donga.com