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起亜対LG、韓国シリーズかけた一戦

Posted October. 31, 2002 23:27,   

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最後の勝者はどっちだろうか。

プロ野球の韓国シリーズ進出に向けて息つまるレースを繰り広げた虎と双子が、運命の最後の一戦を戦う。11月の初日、光州(クァンジュ)で行われる起亜(キア)とLGのプレーオフ(PO)最終の第5戦。

2勝2敗で王手を交わした両チームは、背水の陣を張り総力戦で臨む。いかなる予測も許さない一騎打ちで、果して勝利の女神はどちらのダグアウトに微笑を送るだろうか。光の村での一戦を前にした起亜とLGの戦力を分析してみる。

▲先発〓起亜はペナントレースで19勝を挙げた最多勝王のキーパーが再びマウンドに上がる。シーズンLG戦で3勝(1敗)をマークしているキーパーは、10月27日のPO第2戦で、LG打線を6安打1失点で封じ込め天敵の面目を見せつけた。

LGは、現代(ヒョンデ)との準PO第1戦で勝利を上げた崔(チェ)ウォンホが先発登板する予定だ。PO第2、3戦で「中継ぎ」登板した崔ウォンホは、第2戦の延長11回にボークを犯して痛恨の敗北を喫した。毎試合でありったけの投手陣を総動員しているLGとしては、崔ウォンホがどこまで粘ってくれるかが勝負のカギとなる。重量感や登板間隔でキーパーが有利な立場に立っているのは明らかだ。

▲カギ〓両チームの攻撃の核である起亜のチャン・ソンホとLGの李ビョンギュの肩が重い。ペナントレース打撃王のチャン・ソンホは、第4戦で5打数4安打1打点の猛打を振るい、絶頂の打撃感覚を見せている。第3戦まで1割台の貧打に止まっていた李ビョンギュは第4戦で4打数2安打で1得点をあげ、久しぶりに名声に相応しい打撃を振るった。第5戦でも、この二人の左打者の一発で悲喜ごもごもの展開になる公算が大きい。

第4戦で自身のPO初セーブをあげたLGの抑え李相薫(イ・サンフン)も、キープレーヤーだ。PO序盤で威力の低下を見せたが、特有のガッツあふれるジェスチャーで締めを担当する。

第4戦までたった一つの失策も出ない、スマートな試合を繰り広げた両チームは、決定的なエラーを警戒しなければならない。フェンスまでの奥が短い光州球場ではホームラン一発で泣いて笑う可能性がある。

▲悩み〓起亜は、新人投手の金ジンウが「最大の悩み種」だ。ペナントレースでは先発で出場し12勝(11敗)を収めた金ジンウは、ポストシーズンに入ってから火消しの抑えに変身したが、火の手を消火するどころかむしろ火に油を注いだ。PO第1、2戦で3イニングを投げて平均自責は18点だ。ルーキーで、大きい試合の経験が不足し、過度な重圧感に苦しめられたのだ。PO第3、4戦では崔サンドクとリオスの相次ぐ完投で登板機会をつかめなかった。

LGは、弱体の先発陣が負担だ。金星根(キム・ソングン)監督でさえ「うちは先発の意味がない。いわゆる蜂の群れ作戦で臨むしかない」と言うほどだ。いくら中継ぎと抑え戦力の強いLGとはいえ、序盤で崩れては対策の打ちようがない。



金鍾錫 kjs0123@donga.com