Go to contents

フセイン大統領に悪魔の提案の数々 電子メールを分析

フセイン大統領に悪魔の提案の数々 電子メールを分析

Posted November. 01, 2002 22:59,   

한국어

イラク政府は、フセイン大統領に届く電子メールアドレス(press@uruklink.net)を公開したが、米「ワイヤードドットコム」の記者らが、この電子メールボックスにハッカー行為を行ったところ、衝撃的な諸内容をつかんだ。フセイン大統領の電子メールは、イラク国営のインターネットサービス機関が特別管理を行っているために、秘密が保障されるだろうと信じ込んだ西側企業家らが、フセイン大統領に国益と正義に背くあらゆる提案をしていたことが分ったのだ。

衝撃的なメールのひとつは、生物化学の専門家であると紹介した企業家が7月17日、中国に送った生物・化学兵器販売と関連した提案。同氏は「農業用の殺虫剤であるメチル臭化カリウムを濃縮した生物・化学兵器を密閉した容器に入れて売ることができるが、購買する意向がないか」と、販売担当者の電話番号と電子メールのアドレスまで残した。電話番号は、サウジアラビアの首都、リヤドの番号だった。

サウジのある石油会社の社員は、7月、8月に送った暗号メールを通じて、サウジ内にある米石油会社の送油管の位置と、中東に駐留する米軍の潜水艦や戦闘機などの移動状況を知らせた。

さらに衝撃的なことは、米先端企業の経営最高責任者(CEO)らのメール。カリフォルニア州にある無線テクノロジー会社の社長は「ブッシュ大統領は、即時辞任すべきだ」とし、フセイン大統領が自身と会ってくれれば「豊富な先端技術の輸出」について話し合えると書いた。

ワイヤードドットコムが伝えたところによると、この会社が開発した「G4」という先端兵器は、無線操作によって目標地域の空気を一瞬に燃やし、一帯の生物を全滅させることができるとされている。

しかし、当事者の社長はワイヤードドットコムとの電話によるインタビューで「われわれはただ、イラク内に無線通信のアンテナを設けられる道を調べているところだった」と強調した。

米国の対イラク攻撃に向けた準備を批判する内容のメールも多かった。ワシントンのある市民は、8月1日「わたしがこのメールを送って、米連邦捜査局(FBI)の要注意人物のリストに入ればいいと思う。わたしは対イラク攻撃に反対する」と述べた。これに対してある米女性は「国連の兵器査察範囲を幅広く認めて、米国に攻撃の口実を与えるな。そうすると、フセイン大統領は「もう少し大きな人物」と思われるようになるだろう」と忠告した。

ワイヤードドットコムは、世界各国から、一週間に数十通の電子メールが、フセイン大統領宛てに送られていると伝えた。



權基太 kkt@donga.com