韓国プロ野球21年史で最大の関心を集めている三星(サムスン)の韓国シリーズ優勝への夢が、今年はかなえられるだろうか。
七転八倒の三星が3日、大邱(テグ)球場で行われた韓国シリーズ第1戦でLGを4—1で破り、先に笑った。「最多準優勝チーム」三星が第1戦で勝ったのは、昨年に続いて2度目。
三星が、プレーオフ(PO)で苦杯をなめた起亜(キア)と違う点があるとすれば、犠牲バントに続くタイムリーヒットがさく烈し、ガルベスとリベラが気をもませた昨年とは違い、外国人選手が投打で猛活躍したことだ。
LGの左打者ラインを迎えてアンダーハンドスローで第1戦先発の重責を引き受けた左投げ先発のエルビラは、まだ調子が上がらない1回表、先頭のユ・ジヒョンに初球が2塁打を打たれて1失点したものの、9回1死まで奪三振7を加えて4被安打1失点の好投を見せ、勝利をけん引した。
三星は不意に1点を許した1回裏、攻守交代するやいなや先頭のカン・ドンウが左に安打を打って出塁した。朴ハンイの犠牲バントに続く李承鎏(イ・スンヨプ)のタイムリーヒットで簡単に同点を作って勝負を振り出しに戻した。
これで李承鎏は、昨年の韓国シリーズ第1戦以来、7試合連続ヒットと打点を同時に上げる猛打行進を続けた。
張り詰めた1—1の均衡が崩れたのは5回裏。三星は、先頭朴ジョンファンが、それまでに好投していたLG先発の金ミンギを相手に左中間を抜ける2塁打を飛ばし、一挙に雰囲気を盛り上げた。その後、この日のヒーロー、カン・ドンウがボールカウント1ボールで球速136kmでまん中に入ってくる直球を逃さず右フェンスを越える決勝2点本塁打に結びつけた。
三星は、6回にも先頭ブリットが交代した投手、李スンホを相手に左中フェンスを越えるソロ本塁打を放ち、LGの追い上げに冷水を注した。ブリットの本塁打はポストシーズン史上300本目の本塁打だった。
LGは、9回表1死後、エルビラに代わってノ・ジャンジンがマウンドに上がった後、マルチネスの内野ヒットと負傷中でも闘魂を見せた代打の金ジェヒョンの右ヒットで1死1、2塁のチャンスを作ったが、李ビョンギュと代打李イルウィが凡打で退き、惜しみを残した。
一方、韓国シリーズで第1戦を勝利したチームが優勝カップを手にしたケースは、三星の前後期総合優勝で韓国シリーズが流れた1985年を除いて19回のうち15回(78.9%)に達する。
張桓壽 金相洙 zangpabo@donga.com ssoo@donga.com