今年は、米中央情報局(CIA)内の情報局(Directorate of Intelligence)の創設50周年。
情報局責任者のジェイミーCIA副局長は、先月31日(現地時間)のAP通信との特別インタビューで、これまでベールに包まれていた情報局の活動を一部公開した。
1947年に創設されたCIAは、大きく作戦局(Directorate of Operation)と情報局に分かれている。作戦局は、海外拠点を確保して情報を集めたり任務を遂行し、情報局は、ワシントン近郊のラングリーにあるCIA本部で、収集された情報を分析する任務を担っている。
情報局は、52年にトルーマン大統領の指示で創設され、その年の大統領選挙に出馬したアイゼンハウアーなどの候補らに実施した情報ブリーフィングを今まで続けている。
ジェイミー副局長は「われわれは権力に真実を語る」という言葉で、情報局の任務を要約した。権力の性格によって情報を加工せず、分析したそのままを報告するということだ。情報局はほぼ毎日「大統領報告書(PDB)」と「高官用情報報告書(SEIB)」の2種類の報告書を作成する。
前者は、大統領や副大統領、そして大統領が指名した政府の高官、後者は、国家安保関連部署の高官に配付される。
情報局には、多種多様な専門家が布陣している。たとえば、航空エンジニアや生物学者は、スカッドミサイルに炭そ菌の弾頭が搭載できるかどうかを研究し、心理学者は、外国の指導者らの性格を分析する。
中国共産党内の権力争いは、2000年の中国史を分析する歴史学者が注視している。このほか爆発物専門家や言語学者、経済学者らが数千人の情報分析家の隊列に加勢し、どんなことにも多角的に分析することができるという。
断片的な情報を総合して、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核兵器開発を突き止めたことも、情報局の分析家をはじめとするCIAの貢献によるものとAP通信は伝えた。
経済学者出身のジェイミー副局長は、83年にCIAに入り、多様な職責を経て、5月に情報局の責任者である首席分析家に任命された。
洪銀澤 euntack@donga.com