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[社説]離党に新党、有権者は目が回る

Posted November. 04, 2002 23:18,   

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昨日の11人を入れて8月以来18人の国会議員が民主党の党籍を捨てた。さらなる離党も少なくないようだ。体面も名分も放棄した彼らにとって「変節」という表現さえもったいない。果たしてそんな彼らに民意を語る資格があるのか問いたい。党の看板で当選した全国区議員が議員籍を維持したまま離党できるように除名を要求するありさまに、「金バッジがそんなにいいのか」と悲哀さえ感じる。

「候補一本化のために」と主張しているようだが、だからと言って離党議員が心を同じくして行動するとは思えない。すでに候補一本化派、中部圏新党派、ハンナラ党入党派、鄭夢準(チョン・モンジュン)推薦派だとかいって右往左往しているのだから、お先も目にみえていると思われる。喉に甘いもの、明るく暖かい所だけを捜し求めてきた人たちは今後もいくらでも顔色と声音をかえることができるからだ。

そして、本日「国民統合21」という新党が立党し、鄭議員が大統領候補に公式に推薦された。だが新党といっても院内交渉団体の構成条件も備えておらず、大統領選挙を約40日後にひかえて急いで造られた「仮設政党」にすぎない。なのに今後5年間の国政を担当すると乗り出したのだから、有権者をこんなに軽視してもいいのかと問いただしたくなる。

そうした中、アイデンティティーが違うとして鄭議員と候補一本化を強く拒んでいた民主党の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領候補が「反李会昌(イ・フェチャン)」勢力一本化の圧力に抵抗できないとして見解を変えた。鄭議員も協議にはいったん応じる態度を見せているが、双方とも互いに受け入れ難い条件を掲げているため、一本化が果たして成功するかどうかは不透明だ。

ち密な政権獲得プランを提示しても遅いというのに、いつまでこうした綱引きを続けるつもりなのか。いくらやってもだめな場合はその時になって「顔」だけ見て投票しろといいたいようだが、それこそ国民を愚ろうすることだ。離党、新党、一本化などめまぐるしい政界のありさまに、国民は目が回り選挙に顔をそむけたい気分だ。