ソウル地検刑事3部(鄭基勇部長検事)は「水拷問」を受けたと主張している朴デジン容疑者など4人が殺人の疑いで逮捕されている「暴力団スポーツ組による殺人事件」(2件)の中間捜査の結果を13日午前発表すると、11日明らかにした。
検察関係者は「逮捕された朴容疑者などスポーツ派暴力団員4人の逮捕満期日が13、14日であるため、13日までに起訴するかどうか決めたい」と話した。
しかし、検察は殺人事件が起きてから3〜4年経っているため、物証の確保が容易でないうえ、事件関係者も協力を拒んでいるため捜査は難航しており、逮捕された4人は全員釈放される可能性もあるとみている。検察によると、3人は先月23〜25日、逮捕された直後に、2人を殺害したとされる容疑をすべて認める供述をしたが、同月26日、検察の取り調べを受けていたチョ・チョンフン容疑者が捜査員に暴行を加えられて死亡した事件が起きると、「脅かされてうそを言った」などと供述を覆した。
このため、検察は「暴行による容疑者の死亡」や「水拷問」が韓国社会に大きな波紋を呼んでおり、容疑者の自白にだけ頼って調査を進めることは難しいと判断、自白より明白な証拠や状況を確保するため、再捜査を行っていた。
検察は98年、スポーツ組のシン某組長が、組織の主導権をめぐって対立していた朴ウグァン元組長を殺害するよう組員に命令したとして捜査を行ってきたが、警察はこの事件を自殺として結論づけていた。
また、検察はスポーツ組に対して99年、ソウル麻浦区老姑山洞(マポグ・ノゴサン)で李某さんを殺害したという別の殺人容疑でも取り調べを行っている。李さんはシン組長の刑務所仲間で、「朴ウグァンさんを殺すように指示したことを暴いてやる」とカネを要求したため、シン組長が組員に李さんを殺害するよう指示したという。
一方、法務部と最高裁判所は「ソウル地検での容疑者死亡事件」に対する監督不届きの責任を問い、近く金振煥(キム・ジンファン)ソウル地検庁長と鄭現太(チョン・ヒョンテ)ソウル地検第3次長に対して問責人事を行うと伝えられている。
最高裁判所の関係者は「ソウル地検の上層部に対して検察が調査を行うかどうかは、容疑者死亡事件を新任の総長と長官に報告した後、洪景嶺(ホン・ギョンリョン)元検事など関係者の起訴が終了する今週末か週明けに決まるだろう」と語った。
丁偉用 李明鍵 viyonz@donga.com gun43@donga.com