Go to contents

「浪人が有利」の認識広がり、高3進学指導に影響

「浪人が有利」の認識広がり、高3進学指導に影響

Posted November. 12, 2002 23:09,   

한국어

ソウルS高校3年の金某君(18)は、今年の大学修学能力試験が終わったあと、仮採点をしてみたら328点だった。予備校が発行している大学進学配置表を見ると、いわゆる名門大学には厳しい成績だが、彼は高麗(コリョ)大学と延世(ヨンセ)大学の定時募集に「駄目もと」で志願するつもりだ。

金君は、「今回の修学能力試験で浪人生たちの成績が大きく伸びたというニュースを聞いて、自分も浪人すれば成績が上がるのではと、思うようになった。1年遅れて大学に入っても、希望する大学に進学することが重要なのではないか」と反問した。

このように、今年の修学能力試験で浪人生たちの好成績を予想する見方が出ていることを受け、最初から浪人を念頭に定時募集で自分の成績より合格ラインの高い大学に「駄目もと」で志願しようとする高校3年の受験生たちが増え、各高校の進学指導教師たちが手を焼いている。

今年、高校生は全般的に成績が下がった半面、浪人生たちは成績を伸ばしたと分析され、生徒たちの間で「浪人すれば無条件に有利になる」という認識が広がっているという。

ソウルの景福(キョンボク)高校のチョン・インギル進学部長は「多くの生徒たちが、自分の成績より予想合格ラインが10〜20点程度高い大学に志願するつもりでいる。期末試験が終わると、進学相談を始めなければならないのだが、無条件に上向きで志願すると意地を張る生徒たちを、どうやって止めたらいいか思いやられる」と語った。

一線の教師たちは「生徒たちが実力に合わせて志願してくれるといいのだが、生徒はもちろん父母まで同調して合格ラインの高い大学への志願を要求してきたら、止める方法がない」と弱りきった表情だ。

ソウルS高校でも事情は変わらない。ある3年担任の教師は「昨年350点を取った卒業生が浪人をして今年は368点になったし、昨年300点だった生徒は35点も上がるなど、浪人生たちの成績が上がっていることが知られてから、生徒たちが浪人に魅力を感じるようになったみたいだ」と話した。

このため、一線の教師たちは、今年の4年制大学の進学率が昨年より落ちることを懸念している。

ソウルK高校の教頭は、「試験が難しかったし、思考力と経験を問う問題が多かったため、試験経験と学習量の豊富な浪人生たちに有利だったのは事実だ。試験の類型が変わらない限り、このような現象は年々深刻化するだろう」と語った。

ソウル江南(カンナム)や鷺梁津(ノリャンジン)などの予備校にも入学相談の問い合わせ電話が増えている。K予備校の関係者は「修学能力試験の翌日から予備校登録について聞いてくる電話が一日20〜30通はかかってきている」と話した。

中央教育の李再雨(イ・ジェウ)教育コンサルティング本部長は「浪人生たちが強みを見せている傾向はあるが、多少誇張された面がある。浪人をするからと言って必ずしも成績が上がるわけではない。高校生たちが過度にい縮して下方志願したり、逆に『駄目もと』で志願する必要はない」と助言した。



洪性哲 sungchul@donga.com