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ビン・ラディン生存の可能性で、米国さらなるテロの恐怖 

ビン・ラディン生存の可能性で、米国さらなるテロの恐怖 

Posted November. 14, 2002 22:59,   

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昨年9月11日の米同時多発テロ事件の主謀者とされるウサマ・ビンラディン氏が、12日、公開された録音テープを通じて、生存している可能性が強まり、米国で追加テロへの恐怖が広がっている。また、米国は今後、ビンラディン氏を先に捕まえるべきか、対イラク攻撃を急ぐべきかについて、紛らわしく思う状況に陥ったとの見方も出ている。

▲追加テロへの懸念〓米連邦捜査局(FBI)ヒューストン支部は13日夜「ヒューストン、ワシントン、サンフランシスコ、シカゴの米4都市の病院が、追加テロの対象になり得るとの諜報を海外から入手している」と発表した。

FBIシカゴ支部も、声明を出し「追加テロは来月中旬以降、クリスマスと新年など年末年始に起きる可能性がある」との見方を示した。しかし、FBIはこうした諜報が、具体的な内容を盛っているものではないと付け加えた。

中央情報局(CIA)をはじめとする各情報機関は、ビンラディン氏がテープを通じてテロ組織の「アルカイダ」に追加のテロメッセージを伝えたがい然性を排除せずにおり、同氏の所在を把握するのに総力をあげている。

とりわけ、ビンラディン氏が、ブッシュ米大統領、チェイニー副大統領、ラムズフェルド国防長官、パウエル国務長官らを具体的に名指すことによって、こうした幹部とワシントンの主要施設を狙った追加のテロがあるかも知れないという懸念の声が高まっている。

▲「困難な状況」〓ワシントンポスト紙をはじめ米マスコミは、ビンラディン氏が生存している場合、対テロ戦をイラクに拡大しようとしているブッシュ政権が、困難な状況に置かれるだろうとの見方を示した。

ビンラディン氏とアルカイダ組織を探し出して追加テロを予防することと、イラクの大量破壊兵器を破棄するために戦争を繰り広げることのうち、どれがさらに至急なことかをめぐって、議論が広がり得るということだ。ブッシュ大統領が昨年9月11日のテロ事件の直後「ビンラディン氏を、生死を問わず正義の審判台に立たせたい」と公言していたが、同氏を捕まえなかったために、対テロ戦の目標を、イラク・フセイン大統領を除去する方向へと変えたという、批判の声も出ている。



韓起興 eligius@donga.com