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韓国製の高級家電製品、欧米市場でシェア伸ばす

韓国製の高級家電製品、欧米市場でシェア伸ばす

Posted November. 15, 2002 22:42,   

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両とびら型の冷蔵庫、ドラム洗濯機など、韓国製の高級(プレミアム)家電製品が、米国と欧州など大型家電の本土で突風を巻き起こしている。15日、家電業界によると、韓国メーカーのプレミアム家電は、国内市場では外国製品を押し出したのに続き、海外市場でもマーケットシェアを高めている。

こうした逆転現象は、米国製の両とびら型冷蔵庫と欧州製のドラム洗濯機が幅を利かせていた数年前までは、想像もできなかったことだ。これまで外国メーカーと競争しつつ、プレミアム家電の分野で技術力を固めてきた韓国メーカーは、内需市場で身に付けた自信感にもとづいて、今年に入って海外市場の攻略に積極的に乗り出している。

▲トラを取るためにはトラの穴へ〓三星(サムスン)電子とLG電子など韓国大手メーカーは、市場拡大のレベルで海外のプレミアム製品市場に目を向けている。

プレミアム製品は一般の家電製品に比べ、海外市場での収益性が高いうえ、内需市場の拡大には根本的な限界があるためだ。今年、国内の両とびら型冷蔵庫市場は7万台余りだが、米国は270万台を上回るものと予想されている。

LG電子の冷蔵庫事業部の李サンワン部長は、「米国、欧州などはプレミアム家電の市場性が優れていることから、輸出戦略の最優先ターゲットになっている」と述べた。

▲欧米市場も驚いた韓国製プレミアム家電〓LG電子は今年10月、米国市場にインターネットディオス冷蔵庫を輸出してから、一気に北米の両とびら型冷蔵庫市場のダークホースとして浮上した。インターネット機能が組み込まれているLG電子のインターネットディオスの販売価格は7999ドルと、ゼネラルエレクトリック(GE)の最高級の両とびら型冷蔵庫(2499ドル)より3倍も高い。LG電子はメキシコの北東部、モントレイにある総合家電工場(LGEMM)で年間60万台規模の冷蔵庫を生産し、米国市場の攻略に本腰を入れる計画だ。

さらに三星電子は欧州市場に大型プロジェクションテレビを、LG電子は日本市場に40インチ以上のプラズマ・ディスプレイ・パネル(PDP)テレビをそれぞれ市販しており、大型テレビ分野の外国市場への攻略を強化している。

▲技術で正面勝負〓LG電子は1998年、欧州のドラム洗濯機市場に参入した以来、毎年100%以上の伸び率を維持している。現地のメーカーに立ち向かって、技術力を前面に押し出して勝負に出たのが成功の秘けつ。

LG電子のドラム洗濯機トォロムは、AEG、ミレ、ボーシなど欧州製品に比べ、ブランド認知度は高くなかったが、持続的な技術革新を通じて最高級製品としてのイメージを守っている。独自に開発した洗濯槽直接駆動システムで騒音と振動を減らしたもの。

トォロムは欧州連合(EU)加盟国エネルギー等級審査でも、上位10%製品にのみ認められる最高等級(AAA)を獲得し、製品の優秀性をアピールすることで、現地製品に比べ10%以上高い値段で売られている。

このほか、三星電子のジペルは、1台の冷蔵庫にコンプレッサーを2つ取り付けて、成功を高めた技術革新に支えられて、英国で70%のシェアを確保し、両とびら型冷蔵庫部門の1位を守っている。



金泰韓 freewill@donga.com