「スターウオーズ」がサッカーファンを待つ。
2002韓日ワールドカップ(W杯)で通算5度目のチャンピオンに立った世界最強ブラジルの「スター軍団」。「W杯4強神話」を演出し世界を熱狂させた韓国の「太極(テグク)戦士たち」。彼らが、20日午後7時、ソウルW杯競技場で戦う。W杯では、ぶつかることがなかった両チームだ。そのため、W杯チャンピオンと4強チームが対戦する今回のゲームは、両チームにとって譲れない一本勝負となる。歴代戦績は2勝1敗でブラジルが優位にある。ビッグマッチの観戦ポイントをまとめた。
▲スターウォーズ〓ブラジルを世界の頂上に率いた「3R」から、リバウド(インターミラン)を除いたロナウド(レアル・マドリード)とロナウディーニョ(パリー・サンジェルマン)、それに「左足の達人」ロベルト・カルロス(レアル・マドリード)、カープ(ASローマ)の不世出のスターたちが再び登場する。これに対抗する韓国も宋鍾国(ソン・ジョングク、フェイエノールト)と安貞桓(アン・ジョンファン。清水エスパルス)、薛鐗鉉(ソル・ギヒョン、アンデルレヒート)など海外のW杯太極戦士たちが続々集結した。
▲ロナウドVS洪明甫〓「最高のゴールゲッター」ロナウドと百戦老将の洪明甫(ホン・ミョンボ、浦項)が繰り広げる「槍と盾」の対決も興味を引く。FIFAが選定した「今年の選手」に2回も選抜されたロナウドが、韓日W杯で見せつけた得点力はメガトン級だった。ロナウドは、ひざの負傷などによる2年間の空白を吹き払いW杯で8得点し、「魔の6ゴール」の壁を破り得点王に上った。
しかし、韓日W杯ブロンズボール受賞者で、国内最多のAマッチ出場記録(134回)を持ち経験豊富な「永遠のリベロ」洪明甫の決意もしたたかだ。試合の流れを読む視野に優れており、相手攻撃の動きを先に読み取る洪明甫は、金泰映(キム・テヨン、全南)、崔鎮迵(チェ・ジンチョル、全北)ともう一度鉄壁スリーバックを組み、「有終の美」を飾るつもりだ。
▲個人技VSプレッシング・サッカー〓太極戦士たちの武器は、強じんな体力を頼りに中盤から相手を締めつけるプレスプレー。韓国はこのプレスプレーでW杯4強の夢を果たした。柳想鉄(ユ・サンチョル、蔚山)、金南一(キム・ナムイル、全南)、宋鍾国、李栄杓(イ・ヨンピョ、安養)などのMF陣が、DF陣との協力プレーで、ロナウド、ロナウディーニョを封じ込める作戦だ。
ブラジルは、華麗な個人技で武装したチーム。選手全員が1、2人はたやすく交わす技術を持っており、歯車のようにかみ合う組織力と、繊細なパスワークでゴールを攻めるのがトレードマーク。
▲天候の影響〓戦力ではロナウドとカルロスなど豪華メンバーを擁しているブラジルの優勢が見込まれる。しかし、冷え冷えした天候が影響を与える要因だ。20日夕方の天候は、3〜5度が予想され、ブラジル選手たちに不利に働きそうだ。また、韓国チームにはホームという利点もある。
▲黄善洪と洪明甫の告別試合〓10年以上、太極マークをつけて国際舞台を駆けぬいた黄善洪(ファン・ソンホン、全南)と洪明甫が、この試合を最後に国家代表を引退する。試合後、二人は、後輩たちに囲まれてグラウンドを一巡するセレモニーを繰り広げる。
梁鍾久 yjongk@donga.com