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[社説]北朝鮮のNLL侵犯に厳重抗議しろ

[社説]北朝鮮のNLL侵犯に厳重抗議しろ

Posted November. 21, 2002 23:04,   

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北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の警備艇が西海(ソヘ)北方限界線(NLL)を侵犯したが、わが海軍哨戒艦の艦砲警告砲撃を受けて退却する事態が発生した。ともすれば、再び南北の流血衝突に拡大されかねない一触即発の状況が繰り広げられたのだ。わが軍が6月の西海砲撃戦以後、交戦規則を5段階から3段階に変更したが、それに沿ってデモ行動にあたっては直ちに警告射撃を行い、北朝鮮警備艇を14分後に退却させたというが、それで安どしていてはならない。交戦が行われなかったのは幸いだが、北朝鮮がまたNLLを侵犯しないという保障がないからだ。

何よりも衝突の口実になる要因を根源的に取り除くことが至急だ。政府は、北朝鮮に対してNLL侵犯に対する謝罪と再発防止を要求すべきだ。軍事休戦委員会を開き、北朝鮮の挑発に対して抗議するのも方法だ。南北の軍艦が対峙して、艦砲を発砲する状況にまで発展したのに、政府が何らの行動を取らないのは正常でない。

政府が今年6月29日の西海砲撃戦があった後、当初の確約とは裏腹に北朝鮮の消極的な遺憾表明を急いで受け入れ、再発防止と責任者処罰の約束を取り付けられなかったのも、北朝鮮が繰り返しNLLを無視している一原因になったはずだ。政府は、今度こそは事態の重要性を認識し、正しく対応しなければならない。陸地で南北を結ぶ鉄道と道路工事が進められているからといって、海で行われている北朝鮮の挑発行為を大したものでないかのように片付けてはならない。しかも、現在の韓半島情勢は北朝鮮が核開発を認めたことで、和解から緊張関係に動いているではないか。

北朝鮮の「黒い思惑」を読み取れない段階では、挑発の意図を分析すること、予防策を設けることが確実な対策となる。北朝鮮の繰り返されるNLL侵犯に対する判断をめぐり、軍首脳部が右往左往しているうちに、大きい被害を受けた6月の西海砲撃戦を思い起こすべきだ。今回も北朝鮮は、4日置きに2度もNLLを侵犯した。強力に対応しなければならない。南北双方に多大な被害を与えた西海砲撃戦の悲劇はまたとあってはならない。