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21世紀のデジタル世界、独占領域はない

21世紀のデジタル世界、独占領域はない

Posted November. 25, 2002 22:15,   

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世界ソフトウェア市場占有率1位のマイクロソフト(MS)と、世界携帯電話端末機市場占有率1位のノキアが、デジタル市場の覇権をめぐって激しい競争を繰り広げている。

英国の経済週間誌のエコノミストは、最新号(23日付け)で、MSが次世代携帯電話と呼ばれるスマートフォン分野に進出することになり、それによって、世界携帯電話端末機市場は、先行きが予測出来ない戦場と化していると報道した。

「すべての家庭、すべての机に個人用コンピューター(PC)1台ずつ」を目標に成長してきたMSは、PC販売成長が鈍化傾向を見せてきたため、「すべての消費者のポケットにPC1台」を目標に修正している。MSは、ポケットに入る程、小さなコンピューターに関心を示してきた。それで、ポケットの中に入れられる個人携帯端末機(PDA)にコンピューター運営体制のWindowsを提供したが、最近は発想を変えた。

すでに世界の10億人のポケットの中にある携帯電話の有用性に注目したのだ。携帯電話にコンピューターの機能を結合すれば、すべての消費者のポケットの中にコンピューターを入れるのと一緒だからだ。

このように携帯電話とコンピューター機能を合わせた電話が、スマートフォンだ。市場調査会社のガートナーによると、スマートフォンは、2004年にはPDAの販売を追いこし、2006年には世界市場で5400万台が販売されると予想されている。

MSは先月、欧州の移動通信企業オレンジと手をくみ、携帯電話用Windowsを搭載した端末機「SPV」を市場に発表した。消費者は「SPV」で通話はもちろん、電子メールの送受信、コンピューター・ゲーム、位置追跡サービスを利用できる。

もちろん、MSが直接端末機を製作するわけではない。PCのハードウエア製造会社に独占技術のWindowsを販売、PC会社の経営事情と関係なく、MSは大金をもうけた。その戦略をそのまま使っている。端末機は、他の企業に任せ、携帯電話用のWindowsだけを提供すること。

ノキアは、すでにMSの戦略を読み、モトローラ、シーメンスなどと一緒にソフトウエア・コンソーシアムを構成し、シンビアン(Symbian)というスマートフォン用の運営体制を開発し市場に発表した。シンビアン参加会社で生産する端末機が、全体市場の80%に達するため、MSにすき間を与えてはいない。

最近MSは、世界携帯電話端末機市場占有率第3位の三星(サムスン)を自社のWindowsに引き込むことに成功したが、同紙は「三星は技術を免許、導入することで有名だ」と伝えた。 三星はシンビアンにも参加し、二またかけているため、MSの友軍だと分類できないという分析だ。

MSは、巨大端末機製造企業と手を組むことで失敗したため、中小端末機製造企業と移動通信企業を引き込み、直接、消費者にWindows装着スマートフォンを販売している。最近英国のセンドという端末機製造会社がMSと協力、台湾のHTCもMSと手を結んだが、彼らの力はまだ小な状態だ。

MSは、どうしてもだめな場合、ばく大な資本力を使って、端末機製造会社を買収してしまうことも想定できると同紙は伝えた。

しかし、ノキアの地位が確固たるわけでもない。MSのWindowsのように独占技術を保有していないうえ、ただ新製品開発とブランドの認知度を通じて1位を維持しているため競争に弱い。

同紙は、このように携帯電話端末機市場でのMSとノキアのし烈な競争と後発走者の激しい挑戦は、結局、最終的な勝者としては消費者の手をあげる可能性が高いと伝えた。



洪銀澤 euntack@donga.com