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外貨調達の金利 通貨危機以前の水準にほぼ回復

外貨調達の金利 通貨危機以前の水準にほぼ回復

Posted November. 26, 2002 22:59,   

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韓国の都市銀行の外貨借入れ条件が、通貨危機以前の水準にまで回復していることが分かった。

中央銀行の韓国銀行が26日、明らかにしたところによると、10月末現在、銀行界の満期1年未満の短期外債の平均調達費用は「リボ(ロンドン銀行間金利)+0.25%」で、通貨危機以前のリーボ+0.10〜0.20%とほぼ同じ水準。

通貨危機直後、調達自体が不可能だった満期1年以上の長期外債の調達金利は「リボ+0.35%」だった。これは2000年末の調達費用(短期リボ+0.76%、長期リボ+1.38%)に比べて、それぞれ1/3と1/4水準にまで落ちている。

外貨調達費用の減少は、通貨危機直後、投資不適格判定を受けた国策銀行、優良都市銀行の格付けが投資適格に上方修正されたお陰だ。

世界的な格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)社は、格付け評価で、産業銀行と輸出入銀行にはA−(22格付けのうち7等級)、新韓(シンハン)とウリ銀行にはBBB+(8等級)をあげた。投資適格はBBB−(10等級)以上。

これによって、産業銀行は9月、ヨーロッパとアジアの14行から4億ドルを借り入れる際、1年物は「リボ+0.15%」、2年物は「リボ+0.23%」で調達し、ウリ銀行も7月、2億ドル(満期1年)をリボ+0.19%で借り入れた。

ハナ銀行はシティ銀行など7行の外資系銀行を主管銀行として、1億7500万ドルを、1年満期はリボ+0.22%、2年満期はリボ+0.30%の条件で調達した。

外貨借り入れ条件が好転するのにともなって、銀行は低金利で長期外債を引き入れ、その相当部分を短期外債を返済するのに使っているので、全体外債が占める比重は減少する見通しだ。

S&P社の国家格付け評価で、韓国はA−を受け、通貨危機前のAA−(4等級)に比べて、まだ3段階も下だが、追加上昇の余地が多く、外貨調達費用はさらに減少すると分析されている。韓国銀行のユ・ジョンヨル外国為替運営チーム長は、「国家格付けとともに、銀行の格付けが引き続き上方修正されている傾向なので、外貨調達費用はもっと減少する。超優良銀行になれば、リボに加算金利なしに資金調達ができるだろう」と話した。



林奎振 mhjh22@donga.com