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[社説]ブッシュ大統領も謝罪したのだから

[社説]ブッシュ大統領も謝罪したのだから

Posted November. 27, 2002 22:36,   

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ブッシュ米大統領が米軍装甲車による女子中学生の死亡事件に対して謝罪したことは、拡大しつつある反米感情を収拾できる可能性を見せたことでその意味が大きい。もっと早ければ、という残念さも感じられるが、ブッシュ大統領が加害米軍に対する無罪判決以降さらに強まった韓国民の怒りを正しく認識していることを幸いと言わざるをえない。米大統領が在韓米軍関連の事故に対して初めて謝罪したということも評価すべきだ。

もはや韓米両国の政府が速やかにかっとうを解消し、再び悲劇が繰り返されないよう知恵を集めるべきだ。再発防止に向けて韓国政府と緊密に強力するとした米政府の約束を再確認できたブッシュ大統領の発言が単なる修飾辞に終わってしまってはいけない。再発防止対策については韓国側に不利な韓米駐留軍地位協定(SOFA)改正問題も考慮すべきだ。

米国側は、駐韓米大使、在韓米軍司令官、参謀長、パウエル国防長官までもが女子中学生の死亡に対して謝罪しても、韓国民の怒りを鎮めることができなかった理由を、よく理解しなければならない。今回の事件ばかりではなく、在韓米軍と関連した他の不祥事が積み重なって不信を招いたという事実もやはり深く認識し、発想を切り替えるべきだ。

韓国政府にも多くの課題が残されている。特にブッシュ大統領の謝罪を引き出したのは政府ではなく、「世論の力」だったということを痛感し恥じるべきだ。ブッシュ大統領の謝罪を行動に具体化させるのは政府の責任だ。遅れを取った政府が自分の役割をきちんと遂行しているか、国民は注視している。

さらに、デモ隊は自制すべきだ。米軍部隊への侵入など違法な過激行為は、事態の解決になんら助けにならない。まかり間違えば、望んでもいないさらに大きな不幸を招く可能性もありうる。怒りを表面に出すよりは、米国が実際に変るかを監視することが必要だ。

韓米関係は今回の事態で少なくない傷を被った。ブッシュ大統領の決断をきっかけに両国関係が「雨降って地固まる」ということわざ通りに、さらに緊密になることを望む。