性転換(トランスジェンダー)芸能人のハリスさん(27、写真)が最近、裁判所に自分の性を男性から女性に変更してほしいという申請書を出し、話題を呼んでいる。
ハさんは先月29日、仁川(インチョン)地方裁判所に「戸籍上の性別を『男』から『女』に変えて、名前も『李ギョンヨブ』から『李ギョンウン』に変えてほしい」と希望し、戸籍訂正と改名許可を申請した。
ハさんが所属する芸能企画社TTMの金光(キム・グアン)社長(43)は4日、「ハリスは外見で誰が見ても女性で、大衆からもすでに女性と認識されている。芸能活動を終えた後、結婚して平凡な女として生きていきたいという意味で申請したのでしょう」と語った。
ハさんは現在、京幾道城南市(キョンギド・ソンナムシ)に住んでいるが、住所地が仁川市南洞区(インチョンシ・ナムドング)になっているので、仁川地方裁判所に申請した。裁判所は早ければ2週間以内に許可の可否を決定する方針だ。
これまで裁判所が性転換者に性別訂正をした事例は計4件だが、決定はそれぞれ異なる。大邱(テグ)地方裁判所の家庭支援課は2000年4月、男性が性転換手術をした許(ホ、25)某さんが提出した性別訂正の申請に対して、「性染色体が生まれた時から正常な女性と違うとはいっても、最初から男性だったと判断する証拠がない」と棄却する決定をくだした。
しかし釜山(プサン)地方裁判所の家庭支援課は7月、ソウル竜山区(ヨンサング)に住んでいるユン(30)某さんが提出した性別訂正の申請に対して、「性転換者の人間的な尊厳と価値、幸福追求権など憲法理念に従って、申請を受理するのが妥当だ」と女性への性別変更を許可した。
医学的に性別は23番目の染色体の結合構造(XXまたはXY)、性器と生殖器官、性ホルモン、心や行動などによって決定される。大部分の人は染色体の結合構造によって残りの性別が決まるが、一部は染色体の結合構造と性別が異なるように発達する場合がある。
李成柱 kchwang@donga.com stein33@donga.com