最近、整形手術が流行っている中で、資格のない者が無許可で経営する不法整形外科が乱立していることから、手術の副作用による被害が続出している。
そのうえ、公職者不正の申告を受け付けて、調査・告発を行う不敗防止委員会所属の高位公務員が不法も整形外科を3つも経営していたことが明らかになった。
ソウル地検刑事2部(趙根皓部長検事)は8日、医師の資格を持っていないのに、不法に病院を経営していたり、手術を行った看護婦らと、こうした病院に雇われて働いていた医師ら、合せて21人を摘発した。検察は、このうち、5人の身柄を拘束し、2人を在宅起訴、13人を略式起訴、1人を起訴中止に処したと発表した。現行の医療法は、医師の資格を持っていない者による病院設立と経営を禁じている。
▲被害実態〓医師ライセンスを借りて、仁川市富平区(インチョンシ・ブピョング)でN整形外科を開設した疑いで、検察の追跡を受けている金某(44、起訴中止)氏は、6月から最近まで、看護婦のハン某(拘束起訴)容疑者に整形手術を行わせた。
検察によると、ハン容疑者に手術を受けた患者の中には、二重まぶた手術を受けた後、両目の形が違っていたり、鼻が曲がったとして苦情がくる例が多かったという。ハン容疑者は検察で、「病院に所属せずに、手術だけを専門的に行うフリーランサーの医師が手術する様子を何ヵ月間も見守った後、自分で手術した」と打ち明けた。
また、女子大生の朴某氏は、6月、ソウル江北区(カンブクグ)にあるV整形外科で、二重まぶたの手術を受けた後、片方のまぶたがくぼむ被害に合った。検察によると、同病院の院長のノ某(39、在宅起訴)容疑者と前看護婦のチョン某(女、拘束起訴)容疑者が、朴氏のまぶたを片方ずつ手術したという。整形外科専門医でないノ氏は、手術経験の多いチョン容疑者を雇用して、手術を任せ、自分は血液をふき取るなど、補助的な役割をしていたと、検察は伝えた。
▲公務員による整形外科不法経営〓身柄を拘束された不敗防止委員会の元審決管理担当官(4級)のチェ某(47)容疑者は、98年から最近まで、ソウル江南区狎鷗亭洞(カンナムグ・アプグジョンドン)と新村(シンチョン)など、3ヵ所にA整形外科を設立経営して、約13億ウォンの純収益をあげた。
チェ容疑者は、98〜99年、国務首相室国務調整室で、医療関連分野を受け持つ労働福祉担当だった間に入手した情報をもとに、整形外科2つを引き継ぎ、開設したほか、今年2月不敗防止委員会へ移ってあとの今年8月、狎鷗亭洞で整形外科ひとつをさらにオープンさせた。
李明鍵 gun43@donga.com