▲東風—31〓中国が10年かけて開発に成功した新型ICMB東風—31は、有効射程距離が8000キロでヨーロッパの大部分とロシア、インドの全域はもちろん、米国のアラスカとハワイ、西海岸まで影響を及ぼす。中国は東風—31の開発で核戦力において、画期的な進展が期待できる。
東風—31は、大きく言って3つの側面から、中国の弾道ミサイル能力を劇的に改善したと分析される。
まず車両に搭載する中国最初の移動式ICBMという点だ。ミサイル発射位置を速かに移すことができるうえ、使用が簡単な固体燃料を利用することで、敵の報復攻撃から生き残れる確率を高めた。中国はすでに射程距離1万3000キロの東風—5を保有しているが、固定式であるうえ、燃料注入に時間がたくさんかかる液体燃料型なので「生存性」の面で弱いという評価を受けてきた。
次に、推進燃料の量によって、最小1000キロから最大8000キロまで射程距離を柔軟に調整できる。ミサイルの弾着地点の把握が不可能であるため、事前に対応するのは難しい。
最も注目される点は、各種の弾頭を装着できるという点だ。東風—31は100万トン級の核弾頭1つを装着でき、9万トン級の小型核弾頭3つを同時に搭載できる。中国の弾頭小型化技術は、米下院特別委員会報告書(コックス報告書)がスパイ疑惑を強く提起した先端技術だ。
特に中国は、多弾頭核ミサイル開発に成功し、ブッシュ政権が推進しているミサイル防御(MD)計画を無力化できる決定的な転機を作ったとみられる。
▲Jー10A戦闘爆撃機〓機動性とレーダー探知能力、搭載兵器などで米国のFー16やロシアのMIG−29より性能が優れていると評価される。とくに150キロ離れている目標20個を同時追跡し、4つの目標を一度に攻撃できる威力を持っている。
J−10Aは、ロシアの最先端SU−27改良エンジン(AL31FN)を使用したという。中国はJ−10Aを通じて戦闘機設計分野で、最大の難関だった最先端エンジン技術を確保し、今後、空母塔載機と第4世代戦闘機のJ−13Aの開発のための土台を作った。
中国はJ−10Aをロシアから導入したSU−27、SU−30とともに配置することで、空軍力で台湾に対する優勢を確保できるようになった。中国は3年以内にJ−10Aを50機、10年以内に300機を生産する計画だ。
中国はJ−10AとSU戦闘機で今後空軍の主力を形成することで、空軍戦略を防御中心から攻撃中心に全面改編できるようになり、紛争地域の南沙諸島も作戦半径内に含めるようになる。
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