政府は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が臨津江(イムジンガン)上流に建設していることが明らかになったファンガンダム(本紙10日付けA1・3面報道)について、来年1月1日に開かれる予定の「第3回臨津江水害防止実務協議会」(以下臨津江水防協議)で、正式議題として採択することにした。
建設交通部の林寅澤(イム・インテク)長官は10日、本紙がファンガンダムの建設記事を単独報道した後、記者懇談会を開き「ファンガンダムが建設されるという情報を今年の10月初めに国家情報院を通じて知った」としながら「現在、このダムの貯水量や建設方法などの確認作業を行っている」と語った。
林長官は「10月末、北朝鮮のピョンヤンで開かれた『第2回臨津江水防協議』の際に、北側に対しダムに関する情報を求めたが、回答は得られなかった。来年1月、ソウルで開かれる『第3回臨津江水防協議』の正式議題として取り上げ、具体的な情報を確保する計画だ」と述べた。
林長官はまた、政府がファンガンダムの存在を隠ぺいしていたとする疑惑について「ダムの具体的な貯水容量、規模、工事の進捗度」などを見極めた後、政府の総合対策を樹立して発表する計画だった」として「意図的に発表を見合わせていたわけではない」と主張した。
しかし政府は、第3回臨津江水防協議当時、ファンガンダムと関連した情報を国内に一切伝えていなかったことが明らかになり、これに対する疑惑が広がっている。
建交部は、ダムの建設が初期段階にあることから、人工衛星写真など韓国政府が活用できる方法で正確な現状を把握するのは難しいと説明した。
林長官は、ファンガンダムに関する対策と関連して「政府の対策は、北側の立場を考慮しなければならないため、慎重に取り組むべきだ。現在、国防部など関連省庁と実務協議を進めている」と語った。
一方、北朝鮮が臨津江上流にファンガンダムを建設していることが明らかになったため、京畿道ヨン川(キョンギド・ヨンチョン)、坡州(パジュ)地域の住民は不安を隠せない様子で、政府に対して対策を求めている。
黃在成 jsonhng@donga.com