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「名門大でなければ中国の大学へ」受験生に中国ブーム

「名門大でなければ中国の大学へ」受験生に中国ブーム

Posted December. 12, 2002 21:48,   

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「名門大に行けなかったら、いっそのこと中国の大学へ行きたい」

大学入学のための試験「修学能力試験」の成績が発表されて以来、中国の大学行きを望む受験生が大きく増えている。最近、主要都市の留学相談センターと中国語学院には、中国の大学への入学可能性を訪ねる電話が殺到している。専門家らの診断によると、従来の中国行きは早期留学(小・中・高校の段階で留学すること)または大学院への進学が大半だったが、今後は学部への進学を希望する学生らが主流を成すだろうという。

▲非名門大よりは中国の大学へ=今年の修学能力試験で地方の有名大学への入学が可能な成績をあげたホン・ギウン(19、京畿道南楊州市ドンファ高校3年)君は中国行きを決心した。

「成績に合わせて、どの大学に進学すべきかを両親と相談していたが、代案として中国の大学を選んだ」という。ホン君は「中国との貿易量が米国を追い抜くほどに増加しているとの点から、就職にもはるかに有利だろう」と話した。

修学能力試験で300点台に入ったカン・ヨンジュン(19、ソウル西大門区ミョンジ高校3年)君は「3年生800人のうち4〜5人が中国の大学を目指している」と話す。

上海の大学で経済学や貿易学を勉強したいというパク・ジョンラン(19、京畿道高陽市徳陽区ファジョン洞)さんは「2007年に中国の大学を卒業すれば、北京五輪が開催され、2010年には上海万国博覧会も開かれるなどで、就職の機会がはるかに増えるだろう」と期待感を示した。

北京の清華大によると、学部への韓国からの新入生数は、2000年13人、2001年30人、2002年56人と、増加ぶりを見せている。上海の交通大も、2000年に7人だった韓国人新入生が、2001年には47人へと大きく増えた。

▲進学班はあちこちに設けられる=中国への関心が高まることによって、慶煕(キョンヒ)大は最近、北京大と協定を結び、高校3年生を対象にした1年6カ月の北京大進学班を設けた。慶煕大の説明によると、この課程を修了すれば、北京大学の希望学科に入学できるという。

中国語学院のソウル・イオルサン中国文化院は、京畿道果川(キョンギド・クァチョン)にある外国語高校の生徒と保護者の要請で、韓国では初めて、学院に中国大学進学班を設けた。生徒の保護者、キム・ウンスック氏(41、京畿果川市ビョルヤン洞)は「高学歴者の失業が深刻化する状況で、子どもの未来を考えれば、中国行きがベターだ」と話した。

▲なぜ行くのか=中国が韓国の第一の経済パートナーとして浮上しつつあるというのが、大きな影響を及ぼしている。SKグループの関係者は「2001年、SKグループの中国内での事業規模は、20兆ウォンに上るだろう。その時になれば、必要とされる人材も現在の数十倍になるはずだ」と話した。

中国への留学費用が米国など先進諸国に比べて低れんなのも理由のひとつだ。北京留学相談センターの黄承鎬(ファン・スンホ、40)院長は「年間1000万ウォンくらいなら生活費と学費としては十分なため、中産階級の多くが中国留学を考えているようだ」と話した。

教育部のある関係者は「韓国内での就職活動や社会生活で、地方大と非名門大が相対的に忌避されているのも、中国行きをそそのかしている」と指摘した。

▲問題はないが=問題は言語の障壁。イオルサン中国文化院のソ・ジョンジンチーム長(31)は「中国語の実力が不如意ならば、外国人のための中国語学科である「対外漢語科」に進学せざるを得ず、選択の幅が狭い。中国人学生と対等に勉強しようとするならば、1〜2年かかるだけに、慎重を期すべきだ」と話している。

専門家もまた、中国の大学の大部分が、依然として外国人学生のための支援制度をきちんと備えておらず、選択の際に慎重に考えなければならないという見方を示した。



jameshuh@donga.com