Go to contents

在米韓国人朴ヨンス、ミネソタに初勝利もたらす 北米アイスホッケー

在米韓国人朴ヨンス、ミネソタに初勝利もたらす 北米アイスホッケー

Posted December. 19, 2002 21:58,   

한국어

「一度も勝ったことのないチームに出くわした。しかし、私たちは若いし、勝利に飢えていた。今になってその償いを受けた」

北米アイスホッケーリーグ(NHL)の下位チーム、ミネソタ・ワイルドが19日、「小さな奇跡」を成し遂げた。そして、その中心には在米韓国人の朴ヨンス(26、米国名リチャード朴)がいた。

ミネソタのホームリンクであるエクセル・エネルギーセンターで行われたエドモントン・オイラーズ戦。ミネソタは3ピリオド序盤まで1—3でリードされ、敗色ムードに包まれた。しかも、相手は2000年チーム創設以来、対戦成績7敗5引き分けで、一度も勝ったことのない「天敵」エドモントン。

ミネソタは3ピリオドの8分31秒頃、マリアン・ガボリックが1点を決め、2—3に追いつけた。その以降からは朴ヨンスの一人舞台。朴ヨンスは、試合終了を7分20秒を残して、ゴールバーの後ろから奥の方へ突進し、スナップシュートを決め、試合を同点に持ち込んだ。

彼の活躍はこれに止まらなかった。朴ヨンスは、延長4分43秒の場面、エドモントンのゴリ・ジャーシ・マカネンの体に当たって跳ね返されたパックを軽く押し入れ、千金のような「ゴールデンゴール」を挙げた。仲間たちは朴ヨンスを抱き合って、エドモントン戦初勝利の感激を分かち合い、ホームのファンも熱狂的な歓呼を送った。

同日の勝利は、ミネソタが18勝8敗7引き分け(勝点43)で、ウエスタン・カンファレンス・ノースウエスト・ディビジョン首位に踊り出るきっかけになった点で、さらに意味深かった。試合が終った後、ミネソタのジャーク・ルメイ監督は、「うちのチームが行った試合の中で、最高の試合だった。朴ヨンスの体の調子がよく、延長戦で何かやってくれることを確信していた」と述べた。敗北を喫したエドモントンのクレイグ・メクタビシ監督も、「朴ヨンスは小さいが、非常に強い選手だった」と評価した。

1979年、家族と一緒に米国へ渡った朴ヨンスは、84年、アイスホッケーの世界に足を踏み入れる。92年から94年までカナダ・オンタリオ州のジュニアリーグで最高の攻撃手として活躍した彼は、94年プロチームのピッツバーグ・ペンギンズに入団したが、目立った活躍はできなかった。

しかし、昨年、新生チームのミネソタへ移籍した後、2001〜2002シーズン62試合で、10ゴール15アシストを記録し、今シーズンでは33試合で7ゴール3アシストをマークしている。彼は、今年4月、韓国出身選手としては初めて、米国国家代表チームに選抜され、世界選手権大会(スウェーデン)予選リーグの6試合で3ゴール3アシストと、チーム内最多ポイントを記録した。彼は、スケーティング、瞬間スピード、ゴール決定力に長けている。



金相洙 ssoo@donga.com