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来年の対中輸出、15%の伸びを予想

Posted December. 22, 2002 22:22,   

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中国の通商圧力が強まってきているため、来年、韓国の対中輸出は今年より増加幅が少ない15%程度の伸びをみせると予測される。韓国貿易協会が22日発表した「2003年対中輸出環境と展望」報告書によると、来年の対中輸出は、今年より14.9%多い270億ドルに達するものと予想される。これは今年の対中輸出(235億ドル)が29%増加したのと比べると、大幅に減少することになる。

対中輸出増加率が減少する理由は、中国が世界貿易機関(WTO)加盟とともに、通商政策を攻めの政策に変えたうえ、先月、新しく発足した中国の指導部が対外通商政策の「均衡」を強調しているからだ。これにより、中国の反ダンピング提訴品目が韓国の主力輸出品目の合成樹脂、鉄鋼に続き、繊維製品にまで拡大される可能性が高い。

品目別には、今年の輸出実績が良好だった自動車(48.1%)、携帯電話(44.5%)、精密機械(38.3%)、半導体(30.1%)などは、来年も好調をみせるとみられる。一方、輸入規制が強化されている鉄鋼(5.8%)、石油化学(5.0%)と中国自体も生産が活発になった繊維類(−4.8%)は、小幅の増加、または減少予想品目として挙げられた。プラスチック(13.85)と家電(12.3%)製品は、10%台の増加をみせると展望している。

同報告書はまた、中国の来年の輸出増加率を11.7%とみており、中国の輸出が基本的に輸入依存の構造をもっているため、韓国企業の原材料、部品、素材の輸出が有望だと予測している。中国が家電製品の生産基地として浮上し、デジタル家電中心の部品需要が爆発的に増加すると予想した。

また、中国が来年から2008年北京五輪にそなえる競技場建設と社会間接資本(SOC)の構築に本格的に乗り出すうえ、西部大開発事業が軌道にのり、建設資材の輸出が大きく増加する見通しだ。これとともに中国がWTO加盟の条件として、来年から情報技術(IT)関連製品の完全無課税を実施し、自動車、石油化学などの輸入枠を対前年比15%拡大することも、対中輸出の好材料として作用するものとみられる。

貿易研究所のヤン・ピョンソプ研究員は、「今年、あまりにも対中輸出増加率が高かったため、来年、ある程度の下落は避けられない」とし、「問題となっている韓国企業間の過当競争を防ぐため、最近、繊維、鉄鋼分野を中心に自主規制の動きが出ているのは、望ましいことだ」と話している。



鄭美京 mickey@donga.com