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中国での臓器移植急増、だが感染症などの危険

中国での臓器移植急増、だが感染症などの危険

Posted December. 23, 2002 22:35,   

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腎臓、肝臓、すい臓などの慢性疾患によって、臓器移植を受けなければ生命を維持できない患者が、手続きの複雑な韓国の代わりに中国に行って、秘密に臓器移植手術を受けていることが分かった。

そういう患者は韓国より簡単に手術を受けられるというメリットのために、高額を払ってまで、中国行きを断行しているが、臓器移植前後の管理がきちんと行われず、他の病気に感染することもあり、ひいては命さえ失うこともあるという。

▲実態〓23日、東亜(トンア)日報取材チームが確認した結果、ソウルS病院で治療を受けている患者の6人、釜山(プサン)M病院の患者の4人が最近1〜2年の間、中国で腎臓、すい臓などの臓器移植を受けてきた。ソウルのほかのS病院とK病院など4ヵ所でも、中国で臓器移植を受けた患者が少なくとも1人ずついることが分かった。

医療界ではここ1、2年間、全国的に100人以上が中国で臓器の移植手術を受けたものとみている。

患者はブローカーや患者の集いを通じて、中国での臓器移植のあっせんを受けており、費用は4000万ウォン程度かかると言われている。一部はブローカーにだまされ、手術も受けられず、お金だけ取られることもあるという。

中国で臓器移植を受けた患者のうち、一部は手術中にウイルスに感染するなど、副作用が発生していることが確認された。

ソウルS病院の患者4人のうち、2人は中国で手術を受けた後、現在治療剤のないC型肝炎に感染した。また、釜山M病院の40代の女性患者は最近、中国で腎臓の移植手術を受けた後、帰国してすぐ敗血症が悪化し、危とく状態に陥った。

釜山のM病院の関係者は「50代の男性患者の場合、中国で初の移植手術を受けたが失敗し、再度手術を受けたこともある。中国で移植手術を受ける途中、死亡する人もいると聞いた」と話した。

▲どうして中国に行くのか〓大部分の患者は、国内で臓器移植を受けるのが現実的に不可能に近くて、生きたいというせっぱ詰まった気持ちで、中国に向かっていることが分かった。

2000年に臓器移植法が発効し、脳死者判定と臓器寄贈と手術の手続きが、かつてより複雑になったうえに、手術病院や脳死者に対するインセンティブがなくなり、臓器の移植手術が急減した。

国立臓器移植管理センターによると、1999年には162人が臓器を寄贈したが、2000年には64人、2001年には52人へとドナーが減りつつある。これに対し、臓器移植を受けようとする手術待機者は1999年の2000人から現在は1万人に増えた。

臓器移植管理センターの関係者は、国内での臓器移植が不可能に近いという現実を認めながらも、国内の患者が中国で手術を受ける現実について「そういう事実があるかも知れないが、対策もない状態だ」と明らかにした。

法的に、臓器移植のための中国行きを食い止める方策もないのが現実だ。

保健福祉部は、来年から脳死者が出た病院に臓器移植の優先手術権を与えるなど、制度の見直しを通じて、手術件数を増やそうという計画だが、医療界ではこれだけでは不十分とみている。

延世(ヨンセ)大学の医学部移植外科の朴基一(パク・ギイル)教授は「当局が現行の臓器移植法を大幅に見直すなど臓器寄贈を奨励する画期的な対策を打ち出さなければ、中国で手術を受ける患者は日増しに増えるだろう」と話している。



李成柱 stein33@donga.com corekim@donga.com