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三星とノキア、携帯電話でしのぎきる競争へ

三星とノキア、携帯電話でしのぎきる競争へ

Posted December. 25, 2002 23:00,   

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世界の携帯電話で不動の1位を占めているノキアのグローバル・リサーチチームは、今年初めから三星(サムスン)電子に対する情報収集をさらに強化した。

三星電子が去年、米国市場で携帯電話と個人携帯情報端末機(PDA)機能を合わせたスマートホンを先駆けて発表し、厳しいことで知られている米国消費者に「技術の三星」を強く印象づけるなど新しい強者に浮上したためだ。

▲「絶対強者」ノキアと「浮上する龍」三星電子〓今年、全世界の携帯電話の市場規模は4億台。消費者販売台数をベースに市場シェアを分析する市場調査会社のデータクェストによると、今年の第3四半期(7〜9)の市場シェアはノキア=35.9%、モトローラ=14.4%、三星電子=10.6%の順となった。

販売台数で、三星電子はノキアの3分の1で、モトローラにも遅れを取っている。しかし、損益計算書を見ると、話が異なる。第3四半期の携帯電話部門の営業利益率は、三星電子=29.7%(東洋ファイナンスの企業分析チームの推定)、ノキア=22%、モトローラ=8.5%。

このように三星電子は「利益の多い商売」をするため、携帯電話部門の全体営業利益は2位のモトローラよりも多い。

このためノキアは、全体市場シェア(販売台数ベース)で2003年末までには現在の36%から40%に引き上げるという目標を立てている。

東洋ファイナンスのミン・フシク企業分析チーム長は「2004年には三星電子が市場シェア14〜15%で、2位に浮上する可能性が高い」と話した。

▲「ノキアデザインセンター」と「韓国消費者のパワー」〓携帯電話は、もう事実上「ファッション商品」というのが専門家の分析。このためにどの製品よりもデザインが重要だ。米国の カリフォルニアにあるノキアデザインセンターは、ターゲットの消費者層が最も好むデザインを開発することで有名だ。

しかし、まだ人材規模や現況などは極秘だ。韓国ノキアのマーケティング担当のキム・ジウォン部長は「外部に漏れることを防ぐために住宅街の一般住宅に「偽装」してある。

これに対し、三星電子の携帯電話デザインのパワーは、新しいモデルを好む韓国消費者のお陰という分析も出ている。

いったん、多くのモデルを国内で発表し、消費者の検証を経たモデルを外国に輸出できるメリットがあるという。

▲ブランドのノキアと「高価ブランド」の代名詞三星〓ブランド調査期間のインターブランドが今年、調査を行ったノキアのブランド価値は299億ドルで世界6位。三星電子は去年42位から34位に順位が上がり、ブランド価値が64億ドルから83億ドルに跳ね上がったが、まだノキアとの差は大きい。

ブランド価値は顧客の忠誠度につながる。今年第3四半期にノキアの実績が良かったのも、2000年にノキアの携帯電話を多く購入したヨーロッパ消費者が、グレードアップの時期が戻り、「聞かないで購買」のように、ノキアの製品を買ったためだ。

三星電子の強みは「高価ブランド」戦略だ。第3四半期、三星電子の携帯電話の平均販売価格は188ドルで、ノキア(120ドル)より高い。しかし携帯電話市場で高価製品群のシェアは30%台。中低価格群が市場をリードしているため、三星電子には不利に働くことも有り得る。

三星電子無線事業部マーケティングチーム長のジ・ヨンマン常務は「取り替え需要が拡大し、これからはカメラホン、カラー液晶のプリミアム級の携帯電話が市場をリードするだろう」と自信を示した。



孔鍾植 kong@donga.com