仁川(インチョン)国際空港の出入国検索の電算網が26日午前、1時間ぐらい故障を起こし、出入国管理に支障をきたした。また、出入国者も不便を強いられた。
仁川空港の出入国管理事務所と仁川国際空港公社によると、午前8時25分から9時40分まで、仁川空港政府合同庁舎内の入国管理事務所の中央電算室に設置された広域電算網通信設備の電源供給機(AICC)が故障を起こした。
これによって、出入国検索の電算網が1時間15分間稼動しなかった。仁川空港オープン以来、電算網が10分間あまり一時中断されたことは2、3回あったが、1時間以上故障が発生したのは今回が初めてだ。
このため、空港の出入国場のコンピューター端末機を通じた検索が行われず、審査官は出入国者のうち、20〜30%だけ選別し、ソウル木洞(モクドン)と金海(キムヘ)空港など他の出入国管理事務所にファックスでリストを送って、電算照会をする手記検索作業が行われた。
審査官らは、飛行機の離陸の遅れなどを憂慮し、手記検索を行わなかった出入国管理者に対しては、名前とパスポート番号など身元だけを記録して通過させた。
しかし仁川空港4カ所の出国場ではピークタイムに手記検索が行われたため、出国者が検索台で200メートルぐらい列を並んで待たなければならないなど不便を強いられた。
電算トラブルが発生していた間に、きちんと検索を受けずに、出入国場を通り抜けた人は5000人あまりに達するものと推定された。
空港セキュリティー担当の関係者は「普段は出入国管理通関場で、コンピューター端末機を通じて、逮捕対象や出国禁止対象などを見分けている。長時間の電算トラブルで通関者の20%程度だけが電算照会が受け、セキュリティーの隙間が露呈された」と話した。
仁川空港の出入国管理事務所の電算担当者は「予備供給装置を補完し、電源供給装置が故障しても、電算網稼動が中断することがないようにする方針だ」と話した。
朴喜梯 min07@donga.com