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氷点下30度を生き抜く、MBCの元日特集「花たちの戦争」 

氷点下30度を生き抜く、MBCの元日特集「花たちの戦争」 

Posted December. 31, 2002 22:15,   

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すべての生物体は生存のために闘う。動けない植物も例外ではない。「クェンイヌン(ねこのめ草)」は目立たない花で、昆虫を誘惑することができず、葉の色を黄色に変えて花のように装う。MBCは元日午前11時から放送する元日特集 、自然ドキュメンタリー「白頭(ペクトゥ)山の野生花—花たちの戦争」で標高2000mを越す高山地帯の野生の花たちが生き残るために繰り広げる生存競争を盛り込んだ。

白頭山の野生の花が花を咲かせるために、まず最初に乗り越えなければならない障害は、高山地帯の過酷な寒さだ。秒速40mの強風と氷点下30度の寒さを生き延びるために「ノルギ(雪割草)」は、くきの毛で保温効果を持たせ、「ノランマンビョンチョ(黄色しゃくなげ)」はくきに不凍液をためて寒さに耐える。また「ドゥメヤングィビ」は風が吹けば、花びらをつぼめて花粉を保護する。花びらは傷ついても、花芯だけは完全に守り抜く野生の花の努力は、動物たちの母性愛を見ているようだ。

高山地帯にせい息する野生の花たちは、激しい風のなかで生き延びるために非常に小さな花を持っている。花が大きければ、簡単に折れてしまうからだ。大きくて立派な花を咲かせることができない花たちは、昆虫の気を引くため「にせの花」を咲かせる。「サンスグク(甘茶)」は、がくを花びらの色である薄紫に変化させ、自分をもっと大きく派手に見せる。いったん受粉すれば、がくの色は再び緑色に戻る。この映像は、花を専門に追い続けているドキュメンタリーカメラマンの金ジョンミョン氏が1995年から8年間かけて、白頭山を10回も往復しながら撮影したものだ。60分テープが50本にも及ぶが、MBCはこれを1時間に編集した。

金氏は、「これまでのドキュメンタリーは、植物図鑑のように多様な種類を百貨店式に並べるのにとどまっていた。韓国固有の植物に対する関心と保存運動を呼び起こしたい」と語っている。



金秀卿 skkim@donga.com