大韓サッカー協会は5日、技術委員会を開き、元ポルトガル代表監督のウンベルト・コエリョ氏(53)を次期韓国代表監督に内定した。大韓サッカー協会は、今月末までに契約交渉を終えたい考えだ。具体的な条件は明らかにされていないが、契約期間は2年となる模様だ。
コエリョ氏は、3月29日に予定されているコロンビアとの国際Aマッチで公式デビューする。外国人が韓国代表監督になるのはフース・ヒディンク前監督に続いてコエリョ氏が2人目。
サッカー協会の金鎮国(キム・ジングク)技術委員長は「韓国の文化を理解し、韓国人選手の体力などを考慮して競争力のあるチームを作り上げることが何よりも重要だ。こうした観点からコエリョ氏が適任者だという意見が多かった」と内定の背景を説明した。前セネガル代表監督のブルーノ・メツ氏(49)も候補に挙がったが、リーダーシップなどでより高い評価を受けたコエリョ氏が全会一致で決まった。コエリョ氏が監督を務めていたころのポルトガル代表は、ヒディンク氏のスピードを生かしたサッカーに近いと、技術委員会はみている。
欧州のサッカー専門家と接触してきたサッカー協会の賈三鉉(カ・サムヒョン)国際局長は「ヒディンク氏など欧州の監督たちは、コエリョ氏に高い点数を付けていた。人望もあり、どんな文化も受け入れられる人だ」と語った。コエリョ監督は英語、スペイン語、フランス語もたん能だ。
選手時代はスタープレーヤーとして活躍したコエリョ氏だが、監督としての経歴はあまり知られていない。85年から2年間、ポルトガルのプロチーム、サルゲイロスとブラガの監督を務め、97年にはポルトガル代表監督に就任した。コエリョ氏は、00年欧州サッカー選手権でイングランドなど強豪を倒し、ポルトガルをベスト4に導いた指導力が認められた。その後アフリカのモロッコ代表監督に就任、昨年7月に辞任している。
梁鍾久 yjongk@donga.com