韓国系の黒真珠ハインス・ワード(27、スティーラーズ、ピッツバーグ)がアメリカ・プロフットボールリーグ(NFL)プレーオフ第1戦で、チームを36−33の劇的な逆転勝ちに導き、米国中を熱狂させた。
6日、ピッツバーグで行われたブラウンズ(クリーブランド)とのAFCプレーオフ第1戦。プロ5年目のワードは、チーム内で最も多い11本のパスを受け、104ヤード前進を記録するなど、チームを率いた。とくに、敗色が濃くなった第4Q(クオーター)12分には、逆転のタッチダウンを成功させ、ホームのファンから大きな声援を受けた。
ワードのタッチダウンで28−33まで追い上げたスティーラーズは、終了54秒前、フアマトゥ・マアファラがトミー・マドックスから再び見事な5ヤードのパスを受けタッチダウンに成功、劇的な逆転勝ちを収めた。スティーラーズは、タッチダウン(6点)の後、トライフォーポイント(キック:成功で1点)ではなく、2ポイントコンバージョン(パス:成功で2点)で再びタッチダウンに成功、2点を挙げた。
スティーラーズは12日、タイタンズ(テネシー)とAFC(アメリカンリーグ)カンファランス決勝進出をめぐって戦うことになる。
韓国人の母と在韓米軍の黒人兵士の間に生まれたワードは、ジョージア大学を卒業し、98年プロにデビューした。ワードは、今シーズン、好調をみせているチームをけん引する「最高のシーズン」を送っている。ワードは、2月3日、ハワイ・ホノルルで開かれるNFLプロボール(オールスター戦)にも4人のAFCのWR(ワイドレシーバー)の一人に選ばれた。
NFC(ナショナルリーグ)では、名門チーム、49ears(サンプランシスコ)が24点差をひっくり返し、ジャイアンツを39−38で下し、1点差勝ちを手にした。
試合終了4分前まで、14−38で負けていた49earsは、NFL最強のコンビであるQB(クウォーターバック)ガルシアとWRオーウェンスが猛反撃、逆転に成功した。その後、ガルシアは、タッチダウンを成功させた上、2回のタッチダウンパスを決めた。また、オーウェンスも2回のタッチダウン(2ポイントコンバージョンを含めて)を成功させた。
梁鍾久 yjongk@donga.com