韓国の次期大統領の盧武鉉(ノ・ムヒョン)氏は6日午後、ソウル中区太平路(チュング・テピョンロ)の韓国プレスセンターで開かれた市民社会団体連帯会議の新年会に出席し、「皆さんがやってきた市民運動の蓄積がなかったら、大統領当選は不可能だったと思う」と述べたうえ、「市民社会と市民運動が韓国社会を率いていく中軸だと思ってきた。助けることがあったら助けたい」と述べた。
また「1989年2月に国会がその機能を全うできずにいたとき、市民社会に加わった方が良いと考え、13代国会議員の辞職を考えたほど市民運動を大事に思っている。皆さんが直接何票を集めてくれたのかは知らないが、今度の大統領選挙の過程は特別だったし、その原動力は市民社会運動だった」と強調した。
さらに「(任期中に)たまにはマスコミから悪いニュースが流れるだろうが、100点は取れなくても、60、70点ぐらいは取れるように頑張る。5年後にもきょうのように(皆さんに)あいさつできればと思う」と述べ、支持を訴えた。
01年2月に結成された市民社会団体連帯会議は、環境運動連合参加連帯など全国から320の市民運動団体が参加している非政府組織(NGO)の連合体で、昨年9月には、大統領選挙有権者連帯を発足させて、大統領選挙の全ての過程に対する監視活動を展開していた。
盧次期大統領は、前もって配った演説文で「新年の課題は変化と参加だ。大統領職引き継ぎ委員会に市民団体で活動していた大勢の人々に参加してもらっているが、これは皆さんが望んでいる社会と次期政権が望んでいる社会が一致しているためだ」と述べた。
李承憲 ddr@donga.com