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韓国の被害者へも補償 米ダウコーニング社のシリコン乳房被害

韓国の被害者へも補償 米ダウコーニング社のシリコン乳房被害

Posted January. 06, 2003 22:52,   

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米国系の多国籍企業、ダウコーニング社製造のシリコン製チューブを使用した乳房拡大手術を受けたところ、皮ふが腐るなどの被害を受けた韓国の被害者らが2月から賠償を受けられるようになった。

韓国内の乳房拡大手術被害者を代理し、ダウコーニング社を相手取って訴訟を進めてきた金錬鎬(キム・ヨンホ)弁護士は、6日「昨年12月11日、米国の連邦裁判所で被害者らに賠償せよとの最終判決が言い渡され、2月18日から全世界の38万人にのぼる被害者への賠償が開始される」と説明した。

金弁護士は、韓国人被害者の場合、94年8月〜11月まで事件を委任した1200人余の乳房拡大手術被害者だけでなく、4月18日までに事件を新しく受け付ける被害者も、賠償を受けられると述べた。

これによって、韓国の被害者は、少なくとも600ドルから最高9万4500ドル(約1億1000万ウォン)まで賠償を受けられるようになった。また、訴訟に参加した韓国人1200人余は2500万ドル(約300億ウォン)にのぼる賠償金を受けられるものとみられる。今回のシリコン被害者の範囲は、乳房拡大手術を受けた女性と顔または身体の各部位にシリコン製品を使用した人々だ。

米裁判所が確定した報償金の乳房拡大手術被害者の場合、シリコンチューブ除去費用の補償3000ドル(約360万ウォン)、シリコンが体内で破裂した被害者の場合7000ドル(約840万ウォン)などであり、鼻の場合1750ドル(約210万ウォン)、ひざは2625ドル(約315万ウォン)などだ。

金弁護士は、乳房拡大手術の被害者はもちろん、4月18日までに事件を新しく受け付ける被害者も補償を受けられるが、新規の申請者の場合、米ダウコーニング社のシリコン製品を使用したという資料を提出できなければならないと説明した。

ダウコーニング社は、同社のシリコン製品を使用した乳房拡大の手術を受けた後、皮ふが腐る被害を受けた人々のため、全世界で問題となり、94年から国際的な訴訟が行われていた。



吉鎭均 leon@donga.com