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[社説]「過剰な意欲についての助言も改革だ」

[社説]「過剰な意欲についての助言も改革だ」

Posted January. 07, 2003 22:06,   

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「過剰な意欲についての助言も改革だ」

盧武鉉次期大統領は、李萬燮(イ・マンソプ)元国会議長が、与党民主党の会合で話した言葉を重く受け止めてほしい。李前国会議長は、「政権引き継ぎ委員会の意欲が行き過ぎてはいないか、不公正な人事はないのか、もしかするとポピュリズム(大衆の人気に迎合する主義)に流れるのではないかと心配し、助言することも改革だと思う」と述べた。また李前国会議長は「排他的な改革」をやってはならないとも述べた。これは「改革独占」の危険性を警告した発言だ。

盧武鉉次期大統領が当選直後、「改革は水が流れるようにやること」と述べたとき、国民は安どの胸をなでおろした。しかし大統領引き継ぎ委が見せている改革の流れは「水を注ぎ込むように」という表現がもっともふさわしいようだ。引き継ぎ委は、政策議決機関でも、執行機関でもない。政権を引き継ぐための時限的な組織に過ぎない。それなのに、現在国民の目には(引き継ぎ委が)あたかも新しい法を制定し、執行する最高の権力機関のように映っている。人事改革から財閥改革、検察改革に至るまで、国政のあらゆる分野の改革政策を矢継ぎ早に発表しているからだ。盧武鉉次期大統領さえ混乱を覚えると話しているほどである。

盧武鉉次期大統領陣営は、李前国会議長の指摘をかみしめてみなければならない。改革に対する過剰な意欲が越権に変質したのではないか、引き継ぎ委の側近人事に不公正さがまったくなかったと言い切れるのか、国民参加政治という名分の下で、国政の方向がポピュリズムへ流れているのではないかと、冷静に振り替えてみなければならない。

また盧武鉉次期大統領陣営は、大統領選挙で浮き彫りになった民意を的確に読み取らなければならない。国民は変化は望んでいたが、それは不安定な改革でも、政権に就いた勢力とその勢力に同調する特定勢力だけの「排他的な改革」でもない。「半分の反対者」も抱え込める安定の中の改革でなくてはならない。

我々は、李前国会議長が多くの国民の憂慮を代弁したと受け止めている。今度は盧武鉉次期大統領側が行動で応える順である。まず大統領職引き継ぎ委の権限に線を引くべきだ。改革は一刀両断式に行われるものではない。