盧武鉉(ノ・ムヒョン)次期大統領は、新政権の首相候補を発表する前に、野党ハンナラ党に候補者を通知し、国会の人事聴聞会や任命同意案の可決に協力を求める考えだと、李洛淵(イ・ナクヨン)次期大統領スポークスマンが、20日、明らかにした。
李スポークスマンは、「盧次期大統領は、事前通知だけでなく、首相候補をハンナラ党にあいさつに行かせるとしている。しかし、これは、首相候補を決めるうえでハンナラ党の意見を問うという協議の意味を持つものではない」と述べた。
ハンナラ党の李揆澤(イ・ギュテク)院内総務と与党民主党の鄭均桓(チョン・ギュンファン)院内総務は、同日、国会で開かれた会合で、ハンナラ党が提起した「対北朝鮮4000億ウォン支援疑惑」など3大疑惑の真相解明について話し合ったが、結論を出せないままもの別れに終わった。
しかし、国会政治改革特別委員会の全体会議では、与野党の争点となっていた国家情報院(国情院)長などいわゆる政権「ビッグ4」に対する人事聴聞会の期間と関連し、20日以内に聴聞会を行わない場合、10日間延長するが、これを過ぎると大統領が聴聞会なしで任命できるようにすることで合意した。
また、同委員会は、国情院長に対する人事聴聞会も、国会法の精神を踏まえて、公開を原則とすることで意見が一致した。
ハンナラ党の中核幹部は、徐清源(ソ・チョンウォン)代表と盧次期大統領の会談時期について、「徐代表は、27日、裁判所が決定を下した大統領選の票の再検査が行われるまでは、盧次期大統領に会わない考えであるものと聞いている」と伝えた。
一方、盧次期大統領は、首相候補の任命と関連して、最近、高建(コ・ゴン)元首相に会い新政権の首相職を依頼したことが分かった。
これに対して、高元首相は「まだ時間があるので、ほかの首相候補を探してみて、それでも適当な人物がいなければ、引き受ける用意がある」と話したという。盧氏陣営の内部からは、呉明(オ・ミョン)亜州(アジュ)大学長や陳稔(チン・ニョム)元副首相兼財政経済部長官も取りざたされているが、呉学長は「公職に就く考えはない」と明言しており、陳元副首相も「そのような考えはない」と言い切った。
金正勳 鄭然旭 jnghn@donga.com jyw11@donga.com