Go to contents

繊維産業も先端のIT産業に

Posted January. 24, 2003 22:23,   

한국어

繊維メーカーが原糸、織物などの伝統的な事業分野から脱し、情報技術(IT)素材の開発に積極的に取り組んでいる。収益性が悪化している従来の繊維関連事業だけでは見込みがないと判断したからだ。

▲IT素材は成長のビタミン〓繊維業界は24日、コーロンが最近、LGフィリップスLCDからノート型パソコンの超薄膜トランジスタ方式液晶ディスプレイ(TFT−LCD)用光拡散フィルムの納品に対する品質承認を受けたと発表した。

光拡散フィルムとは、TFT−LCDの裏側から光を均一に拡散させ、明るさを向上させた製品で、モニター、テレビなどさまざまなティスプレイに用いられる。現在、TFT−LCD用フィルムの世界市場規模は年間約5500億ウォンで、韓国市場だけでも約1800億ウォンに達する。

コーロンはすでに昨年、TFT−LCD用フィルムとプリズム保護フィルムなどの開発を終え、最近、慶尚北道・金川(キョンサンブックド・キムチョン)工場で量産体制を整えた。

昨年セハンから加工フィルム事業部門を買収した東レセハン(TSI)は、今年IT素材分野に150億を投じる計画。

東レセハンは現在、コンピューター、携帯電話などに用いられる フレキシブルプリント回路用銅張りポリイミドフィルム及びセラミックコンデンサー(MLCC)用フィルム、TFT−LCD広拡散フィルム、プリズム保護フィルムなどを生産している。また、これから大株主である日本の東レとともに、透明導電性素材(ITO)用フィルムと偏光板用フィルムなどIT素材の生産品目をさらに増やす計画だ。

第一毛織(チェイルモジク)は、昨年始め、慶尚北道の龜尾市(グミシ)にIT素材の生産に向けた生産施設を完成した。05年までに2300億ウォンを追加投資し、大規模な電子素材研究及び生産団地として育成する計画。第一毛織が龜尾で生産する製品は、半導体の回路保護材(EMC)、2次電池の電解液、電磁波遮廃材(EMS)などで、この企業のファッションブランド「ビンポル」としては想像しがたいものだ。

▲ビジネス・コンバージェンス〓第一毛織の金仁洙(キム・インス)常務は、「韓国の繊維業会のIT素材部門への参入は『ビジネス・コンバージェンス』として見ることができる」と述べた。ビジネス・コンバージェンス(Business Convergence)とは、現在の事業モデルの限界を克服するために、二つまたはそれ以上の事業を融合させてまったく新しい事業モデルを生み出すことを意味する。

コーロンはIT素材以外にも、健康管理(ヘルスケア)事業とバイオ医学事業に進出しており、SKケミカルは新事業のモデルとして環境及びバイオテクノロジー分野に焦点を当てて準備している。

新しい化学繊維の開発に力を注ぐとともに、素材関連の技術を蓄積してきた繊維メーカーにとって、IT素材事業は既存の事業の研究の競争力を高めると同時に、高付加価値を生み出す商品が作れる分野だ。

コーロンの李春植(イ・チュンシク)専務は、「IT素材をはじめ新たに参入する事業分野は、従来の繊維関連事業とも技術的につながっており、相乗効果を期待できる」と述べた。



崔虎元 bestiger@donga.com