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ホワイトカラーの就職口、330万減?!

ホワイトカラーの就職口、330万減?!

Posted January. 24, 2003 22:24,   

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シリコンバレーの情報技術(IT)専門家、ウォール街の金融アナリスト…。

このような職業が15年ぐらいのうちに、米国から消えさるかもしれないと米経済週刊誌のビジネスウィークが報じた。同誌は最新号(2月3日付け)で研究調査機関のフォレストリサーチを引用し、米国のホワイトカラー職種で、330万の働き口がなくなると伝えた。同誌は「世界化の流れが世界経済の形態を変える」とも説明した。

▲米国の会社なのか、インドの会社なのか〓インドのバンガロー空港の近くに位置したウィプロ社。インド人の放射線科専門医5人は、米国のマサチューセッツ総合病院の患者のコンピューター断層撮影(CT)フィルムを分析する。分析結果は当日マサチューセッツ病院に伝わり、すぐ手術日程が決まる。

インドの半導体技術者は米国企業に就職するために故郷と家族を離れ、米国に行く必要がない。インターネット、テレビ会議などを通じて米国の本社とリアルタイムで情報交換ができるため、物理的な距離は問題にならない。

オランダの家電企業フィリップスはテレビ、オーディオなどを開発するリサーチセンターを中国上海に移転した。証券会社リーマンブラザースはインドの金融アナリストを活用している。

▲人件費が安く、有能な人材〓バンガロー地域のIT専門家が米国半導体企業の「テキサスインスルメンツ社」の次世代携帯電話チップを開発する。年俸は約1万ドル。米国で同じ能力を持った専門家を雇用しようとすると、7倍ぐらい報酬を与えなければならない。

建築設計士をフィリピンで雇用すれば、月250ドル。米国では3000ドルだ。データベース管理者の賃金はインドでは月500ドル、米国では1万ドル。

開発途上国の先端技術、基礎科学、金融工学などの学位所持者は急増する趨勢であり、これらの国々の人材水準は先進国に劣らない。

▲先進国ホワイトカラーの危機〓非営利団体「ジョイントベンチャーシリコンバレー」によると、01年以後、シリコンバレーでIT専門職の働き口が20%ほど減った。

2015年までに、米国の法律専門職で7万5000、経営職で28万8000など総計330万に及ぶホワイトカラーの働き口が消える見通しだ。航空機製造企業であるボーイング社の労組は最近、ロシアの研究センターの強化につれ、本社の人員を解雇しようとした動きに反対し、経営陣と衝突することもあった。

米国のホワイトカラー職種の賃金水準も次第に下落する見通しだ。00年、米国で主要IT専門職の年俸は13万ドルに達したが、最近は10万ドルまで下落した。

半面、このような傾向が開発途上国にはもう一つの新しい機会となっている。インドは08年には、ITとサービス輸出で400万人を雇用し、570億ドルの収入を上げるだろうと見られている。



金承眞 sarafina@donga.com