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映画「配逹事故」 絢爛たるアクションが始まる

映画「配逹事故」 絢爛たるアクションが始まる

Posted January. 27, 2003 22:44,   

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この映画の主人公フランク(ジェイスン・ステイサム)の職業は「トランスポーター、

『The Transporter』」、韓国語で訳すと、「輸送人」だ。犯罪組職から依頼を受けたことを秘密裡に運ぶことが彼の仕事だ。たとえ「臭い」仕事をしていても、彼の職業の鉄則は明確だ。第1に契約条件を変更しないこと。第2に取り引きは匿名にすること。第3に絶対内容物を見ないこと。

フランクはある日、「ウォールストリート」と呼ばれるある男から長さ150センチ、重さ50キロの配送品を運んでくれと依頼される。運ぶ途中、かばんの中の品が動くことに気づいてかばんを開いてみたら、物ではなく美貌の女性ライ(スー・チー)が発見される。3番目のルールを破ったため、フランクは犯罪組職の標的になる。この時から状況は狂ってばかりいる。

リュック・ベッソンが脚本と製作を担当したこの映画は、彼が製作者として参加した『タクシー』1、2編とだいぶ似ている。銀行の強盗犯が現場を抜けるように手伝う過程で、フランクが見せる都市の追い討ち場面は妙技に近い。ビートの強い音楽に合わせて、フランクが犯罪組職と格闘を繰り広げるアクション場面は、肩をふるわせるほど興奮させる。監督は正確に計算されたアクションの動きを通じて、粹なアクション場面を演出した。

しかし、派手なアクションも貧弱なストーリーをすべておおい隠すには力不足だ。10年間ダイビング選手として活動したステイサムは彫刻のような体つきで絢爛たるアクションを見せてくれるが、ストーリーが有機的に繋がらずに「珍奇銘記」ショーに止まった感じだ。ライが自分を救ってくれたことに報いる意味で、フランクに身を許す場面は、商業映画にベッドシーン一つぐらいなければならないという時代遅れの発想に過ぎない。最後のところで、ライが拉致された理由が明らかになることで映画はそそくさと終わる。

それでさえも、この映画が一見のアクション場面を提示することができたのは、監督の経験のおかげだ。コリー・ユエン(元奎)監督は『ジェット・リー (李連杰)のボディーガード』、『ジェット・リー の英雄』、『方世玉』など過去20年間に、およそ30本を超える香港映画と、『リーサルウェポン4』、『エックスマン』、『ロミオ・マスト・ダイ』などハリウッド映画のアクション振付監督を担当した経験がある。『トランスポーター』は彼の監督デビュー作だ。15歳以上観覧可能。30日封切り。



金秀卿 skkim@donga.com