ブッシュ米大統領は28日午後(韓国時間29日午前)、上下院の両院会議で、新年の国政運営の方向を示めす年頭教書(State of the Union)演説を行う。就任後2回目となる年頭教書には、米国の安保脅威と経済問題について、ブッシュ大統領の構想と対応策が盛り込まれるものとみられる。
ブッシュ大統領は、昨年の年頭教書で「悪の軸(axis of evil)」に位置づけたイラク、イラン、北朝鮮に対して再び言及するものと予想される。しかし国際的論争を呼び起こした「悪の軸」という表現をまた言及することはないものとみられる。
ホワイトハウスの公報局長は、対イラク戦と関連して「今は外交段階にあるので、今回の演説で戦線布告は期待しないように」と話した、とワシントンポスト紙が26日報じた。
ブッシュ大統領は、最近の景気低迷や対イラク戦反対の動きが広がるなど、支持率が就任後一番低い水準である50%台に落ちているため、今回の年頭教書の発表を支持率巻き返しの機会とみている。
韓起興 eligius@donga.com