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[オピニオン]クール・コリア(Cool Korea)

[オピニオン]クール・コリア(Cool Korea)

Posted February. 02, 2003 22:22,   

한국어

世界有数の経済週刊誌「ビジネスウィーク」は02年6月、韓国がIMF(国際通貨基金)管理の危機という災難をどのように乗り越え、再び繁栄の道に入ったのかを、「クール・コリア(Cool Korea)」という名前の特集で詳細に報道した。この記事では、当時進行中だったサッカーの「2002年ワールドカップ(W杯)大会」の熱気を背景に、韓国を情報技術(IT)の強国と紹介するのに、まったくためらわなかった。MP3,液晶表示装置(LCD)、半導体での世界的成果を取り上げ、韓国を「インターネットでつながれた社会(Wired Society)と表現した。そして、レッド・デビルズが韓国をアジアの誇り(Pride of Asia)と表現したことも、この経済週刊誌が韓国をアジアのモデル(Model of Asia)と表現したことも、同じ脈絡と言えるだろう。

◆「クール・コリア」。多様な世代の人々が集まった場でこの言葉を紹介し、韓国語ではどう訳せばいいか、聞いてみたことがある。まずは50代。彼らは「冷たい韓国」と答えた。「クール」という単語を「温度の低い、熱気が消えた」という意味で理解したのだ。辞典的意味では間違ってないが、正しいと言えるには今ひとつだ。「立派な韓国」と訳した40代は元々の意味に相当近づいている。だが、何かが足りない。30代は「格好良い韓国」と言った。この翻訳からはファッションと名品の匂いがする。まあ、これぐらいなら…と思ったとたん、10代から20代までが一言言った。「それらは全部間違っています。これは『韓国チャン(チャンは最高という意味の俗語)』です。」驚くべき表現の差だ。この表現の差は世代間の距離かも知れない。しかしクール・コリアに限っては、「韓国チャン(韓国最高)」が、より適合だと思う。

◆1月25日、ワームウイルスの攻撃を受けた韓国の基幹インターネット網が、まひしてしまった。今はほとんど復旧された状態だが、まだ部分的にはトラフィックが異常で、一息つくにはまだ早いようだ。一国全体のインターネット網がまひしたのは世界でも例のないことで、世界的なIT強国が一瞬にして、IT羞恥国に転落したしまったわけだ。毎日アクセスしていたサイトにも入れず、Eメール、サイバー株式取引、インターネット・バンキング、電子商取引が突然中断されてしまった。

◆今度のワームウイルス事件を経験した後、クール・コリアの翻訳を直さなければならないような気がした。「韓国チャン(最高)」が正しいと大口をたたいたのだが、「冷たい韓国」という表現も間違ってはなかったようなのだ。いや、今はむしろ「冷たい韓国」の方がより正しいような気さえする。それで、ここで言いたい。50代よ、元気を出して下さい!

金基洪(キム・ギホン)客員論説委員(産業研究院デジタル経済室長)gkim@kiet.re.kr