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米太平洋軍司令部、韓半島周辺に兵力増強要請  北朝鮮の核燃料棒移動で

米太平洋軍司令部、韓半島周辺に兵力増強要請  北朝鮮の核燃料棒移動で

Posted February. 02, 2003 22:18,   

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北朝鮮が、寧邊(ヨンビョン)の核施設の使用済み核燃料棒を移動させているとみられる状況が把握されたことを受け、米太平洋軍司令部が、北朝鮮に対する抑止力を高めるため、韓半島周辺における兵力増強を要請したことで、北朝鮮による核の脅威が新しい局面を迎えている。

米紙ニューヨークタイムズは、寧邊で8000個の使用済み核燃料棒を移動させているとみられる北朝鮮のトラックを、米国の偵察衛星が発見しており、このため、ブッシュ米政権内では、北朝鮮が約6個の核兵器を生産できる準備を整えているという懸念が出ていると、先月31日付(現地時間)で報道した。

同紙は、「情報分析の専門家らが、1月の間ずっと、寧邊の核施設で、一部のトラックが、使用済み核燃料棒の貯蔵プールのある建物に近づくなど、大規模な活動に注目していた」と報道した。

また、「米国の情報分析専門家らは、燃料棒の移動と寧邊で進められているほかの活動を考慮すれば、北朝鮮が3月末をめどに、核兵器レベルのプルトニウムの抽出に乗り出すという結論を非公式的に下している」と伝えた。

これについて、韓国政府の関係者は2日、「トラックの移動を衛星で目撃したとしても、トラック内に核燃料棒が積まれていたかどうかは、正確な確認が難しい。米政府の懸念は原則的な立場の表明だろう」と述べた。

一方、CBSは1日、トーマス・ファーゴ米太平洋軍司令部司令官がラムズフェルド国防相に対して、空軍の精鋭兵士2000人を追加で韓半島周辺に配置することで、3万7000人の在韓米軍を後方支援できるようにしてほしいと、このほど要請したと報道した。

この要請には、24機のB—52とB—1爆撃機を、韓半島内の目標物を攻撃できるグアムに移動させるとともに、8機のF—15E戦闘機とU—2などの偵察機を、日本と韓国の米軍基地に追加で配備する内容が含まれている。

これについて、ニューヨークタイムズは、「ラムズフェルド長官は、ファーゴ司令官の要請を承認する方向に傾いていると、国防総省の関係者が話している」と報じ、カルビンソン号の展開は、日本の横須賀基地にある空母キティホーク号が、米国の対イラク戦争に動員される場合に備えて、戦力の空白を穴埋めするためのものだ、と付け加えた。

しかし、韓国国防部の関係者は2日、「在韓米軍から、兵力の増強と関連するいかなる通報も届いていない。空母キティホークがイラク戦に参戦すれば、韓半島地域での米軍戦力の空白を穴埋めするための対策は欠かせない。しかし、これを北朝鮮の核問題に対する米国の軍事的な対応と断定するのは適切でない」と述べた。



韓起興 成東基 eligius@donga.com esprit@donga.com