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音楽童話のために、米ソの2人の前大統領が一堂に?

音楽童話のために、米ソの2人の前大統領が一堂に?

Posted February. 06, 2003 22:06,   

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クリントン前米大統領とゴルバチョフ元旧ソ連大統領が、子どもたちに童話を聞かせるナレーターになった。

ロシアのメディアは5日、「2人の前職大統領は、ロシアの国立オーケストラの英語で製作している音楽童話『ピーターとオオカミ』を、子どもたちに親しみをもって聞かせることになる」と伝えた。イタリアの女優ソフィア・ローレンさんも録音に参加したこの作品は、3回もグラミー賞を受賞した指揮者、ケント・ナガノさんが担当する。

しかし、2人の前職大統領が一堂に会して一緒に録音するのではない。クリントン前大統領はすでに去年12月、スイス・ジュネーブでローレンさんと一緒に録音を終えており、ゴルバチョフ元大統領は10日にモスクワで録音する予定だ。

今春にリリース予定のこのアルバムは、この作品を作ったロシアの世界的作曲家、故セルゲイ・プロコーフィエフの死後50周年を記念するためだ。

この作品は、森の中で猛々しいオオカミに出くわした勇ましい少年ピーターの話を、管弦楽の演奏とともに聞かせる音楽童話だ。また、この作品は、17年のボルシェビキ革命で亡命してから36年になってから祖国(ソ連)に帰ってきた、プローコフィエフの帰国後初の作品だ。

子どもたちに、管弦楽に親しんでもらうため使われたこの作品は、モスクワの子ども劇場で初演された。これまで映画俳優のショーン・コネリーさんと歌手のスティングさんなどが録音に参加した。

今度のアルバムには、オオカミを理解しようとする独特の見方が付け加えられる。ナガノさんは「都会化が進むにつれ森が消えていくことを見て、絶望に陥るオオカミを理解できるようになる」と話した。

製作陣は2人のうち、誰がピーター役を、誰がオオカミ役を引き受けるかについては明らかにしなかった。ゴルバチョフ元大統領は録音の見返りとして受けた出演料を、93年に自分が設立した国際環境団体の国際緑十字(GCI)の基金に使う予定だ。クリントン前大統領も、自分が顧問である国際エイズ信託(IAT)に寄託するものとみられる。



金起顯 kimkihy@donga.com