「ショートトラックの新王者」
韓国ショートトラックの「美男子」安ヒョンス選手が、再び世界トップの李佳軍選手(中国)の壁を越え、第5回冬季アジア大会で2冠に輝いた。
安ヒョンス選手は7日、日本の三沢の三沢アイスアリーナで行われたショートトラック男子1000m決勝で1分31秒142を記録、中国のリ・ヤ選手(1分31秒202)を下して金メダルを手にした。
安ヒョンスは6日に行われた1500mでも李佳軍選手を下し、金メダルを獲得した。安ヒョンス選手は男子スピードスケートの李ギュヒョク選手に次いで、韓国選手団のうち2番目の2冠王になった。
李佳軍選手は、1周1/4を残したコーナーで3位から1位へと追い抜こうとする過程で韓国の宋ソグ選手の顔を肘で打ち転ばせたため、失格した。
去年12月に行われた第4回W杯大会で強豪アントン・オノ選手(米国)を下した安ヒョンス選手は、今大会で李佳軍選手を2回連続で下し、確かな自信を持つことになった。
同日、試合を見ていた全(チョン)ミョンギュ前ショートトラック代表チーム監督(韓国体大教授)は、「運も良かったが、2回連続で李佳軍選手に勝ったのは安ヒョンス選手に自信を持たせるきっかけになると思う。これまで安ヒョンス選手は李佳軍選手に対し、必要以上に怖じ気づいていた」と述べた。
ソウル市シンモク高校2年生に在学中の安ヒョンス選手は、勝負欲は強いものの、年が若いため果敢性に欠けていると指摘されてきた。しかし、今回の冬季アジア大会を機に世界トップレベルの選手に跳躍したと評価されている。
男子3000m決勝では宋ソグ選手(壇国大学)が5分06秒313で金メダルを獲得し、李スンゼ選手(江陵市庁)は銀メダルを手にした。
女子3000m決勝では、女子500m金の崔ウンギョン選手(セファ女高)が、中国の楊揚選手に次いで銀メダルに輝いた。
一方、青森スポーツセンターで行われたカーリング男子決勝では、冬季アジア大会に初出場した韓国が、日本を下して初の金メダルの感激を満喫した。
梁鍾久 yjongk@donga.com